composer | Saint-Saens, Camille |
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作曲家 | サン=サーンス |
解説者 | 中山慎太郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 525 |
版型 | A5 / 151頁 |
発売 | 2024年8月 |
価格 | ¥2000+税 |
「エジプト風」の愛称で知られる〈ピアノ協奏曲第5番〉は、サンサーンス最後のピアノ協奏曲で、〈第4番〉の作曲から20年以上を経た1896年、自身のピアニストデビュー50周年を記念する演奏会のために作曲されました。もともと虚弱体質であったサンサーンスは、パリの厳しい冬から逃れて、暖かい場所を旅するのを好みました。本作は、避寒でエジプトのカイロとルクソールに滞在していた時の体験に基づく作品で、特に第2楽章にはエキゾチックな旋律やリズムが用いられており、エジプトの情緒を醸し出しています。ヨーロッパ的な音楽世界と異国趣味的な雰囲気が融合した絵画的な作品です。
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 神部智 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 522 |
版型 | A5 / 95頁 |
発売 | 2024年5月 |
価格 | ¥1500+税 |
シベリウスの音詩〈エン・サガ〉は、彼の母語スウェーデン語で「ある伝説」を意味します。この曲名について、シベリウスは存命中に詳しいことを語っていないため、曲の具体的内容については謎とされていますが、この曲を作曲している間、彼はウィーン留学時に感銘を受けた象徴主義の画家アルノルト・ベックリンの絵画を常に思い浮かべていたそうです。雄大で透明感のある和声と精緻な厚み、金管の勇壮な響きが特徴で、シベリウスの美意識や世界観が感じられる作品です。
composer | Chopin, Frederic |
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作曲家 | ショパン |
解説者 | 石原奈保子 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 514 |
版型 | A5 / 125頁 |
発売 | 2024年5月 |
価格 | ¥1700+税 |
ショパンはピアノ協奏曲を2曲書いています。この第2番は、第1番よりも先に作曲され、第1番よりも後に出版されました。ショパンコンクールのファイナルでは演奏効果の高い第1番を選ぶ奏者が多く、第2番は難しさの割に効果が上がらず敬遠されがちですが、第1楽章にはどこかベートーヴェンを思わせる情熱が溢れ、第2楽章には初恋の人への思慕が込められ、第3楽章にはポーランド民謡であるマズルカがふんだんに使われ、若きショパンの意欲的な作品となっています。
composer | Wagner, Richard |
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作曲家 | ワーグナー |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 521 |
版型 | A5 / 49頁 |
発売 | 2024年4月 |
価格 | ¥1000+税 |
ケルトの民間伝承に取材した楽劇〈トリスタンとイゾルデ〉は、ヴァーグナーが人妻マティルデ・ヴェーゼンドンクへの恋愛感情を芸術作品へと昇華させたものです。西洋音楽の基礎をなす機能和声を崩壊寸前まで拡大した「トリスタン和音」が響く〈第1幕への前奏曲〉に、第3幕の結尾で歌われる〈イゾルデの愛の死〉を続けた〈前奏曲と愛の死〉は、この楽劇の本質を象徴的に捉えた楽曲となっています。
composer | Mahler, Gustav |
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作曲家 | マーラー |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 516 |
版型 | A5 / 257頁 |
発売 | 2024年3月 |
価格 | ¥2700+税 |
マーラーの〈交響曲第7番〉は、彼が夏を過ごしたヴェルター湖畔の自然からインスピレーションを得て作曲されたと言われます。5つの楽章から成り、第3楽章スケルツォを中心に、「夜曲」と名付けられた第2楽章と第4楽章、その両端に第1楽章と第5楽章が対称的に配置されていますが、一貫した標題はありません。テナーホルン、マンドリン、ギター、銅鑼、カウベルなど様々な楽器を駆使し、多彩な演奏法も採り入れた円熟期の作品です。
composer | Prokofiev, Sergey Sergeevich |
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作曲家 | プロコフィエフ |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 520 |
版型 | A5 / 39頁 |
発売 | 2024年2月 |
価格 | ¥1000+税 |