composer | Bach, Johann Sebastian |
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作曲家 | バッハ |
解説者 | 岩船雅一 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 62 |
版型 | A5 / 28頁 |
発売 | 1969年10月 |
価格 | ¥600+税 |
ソリスト級のヴァイオリン奏者2人が揃うコンサートではかなりの確率で取り上げられる、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」です。単に編成の都合だけではなく、音楽的な内容の充実もあって、ヴァイオリン奏者にとっては格別な意味を持つ協奏曲の一つであると言えるでしょう。 追いかけあう2つの独奏パートや、あるいは対比される独奏と全奏など、音響を立体的にする書法が盛りだくさんのこの曲の面白さは、楽譜で見てみるとそのシンプルな作りに驚くほどでしょう。こうしたアンサンブルの扱いと対位法的な書法が凝縮された、バッハの一つの頂点とも言える作品です。耳だけでなく、楽譜でもじっくりとお楽しみ下さい。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 佐々木茂生 |
ジャンル | 弦楽オーケストラ |
品番 | 14 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2002年5月 |
価格 | ¥600+税 |
モーツァルトのディヴェルティメント3曲からなる曲集です。モーツァルトは「ディヴェルティメント」という名の作品を19曲残していますが、この3曲はいずれも1772年にザルツブルクで作曲されたものです。 日本語で「嬉遊曲」と訳されるディヴェルティメントの精神にのっとり、楽しく愉快な、気晴らしのための音楽が自在に展開され、モーツァルトが若い頃から自由な作曲能力を手にしていたことがこの曲からも窺えるでしょう。 弦楽合奏はもちろん弦楽四重奏で演奏されることも多い作品で、レッスンの人気レパートリーでもありますから、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
composer | Liadov, Anatol Konstantinovich |
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作曲家 | リャードフ |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 28 |
版型 | B6 / 64頁 |
発売 | 1995年2月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 47 |
版型 | A5 / 48頁 |
発売 | 1964年10月 |
価格 | ¥600+税 |
ゲーテの悲劇「エグモント」のためにベートーヴェンが作曲した10曲からなる劇音楽の中の1曲目が、この「〈エグモント〉序曲」です。ベートーヴェンが作曲した序曲は全12曲。その中でも〈レオノーレ〉の第3番とあわせて、この〈エグモント〉序曲は特に有名な序曲だといえるでしょう。 全奏者のユニソンによる衝撃的な全奏から始まるこの序曲は、印象的な3拍子のリズムの部分がテレビなどでもよく使われていますね。聴けば「ああ、この曲!」とわかる人も多いでしょう。 A5版でゆったりとしたレイアウトの日譜版は、書きこんで勉強するにも便利ですし、音符の流れを追うのにもスムーズな、美しい浄書です。
composer | Bizet, Georges |
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作曲家 | ビゼー |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 76 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 1965年3月 |
価格 | ¥600+税 |
毎日必ず世界のどこかで演奏されていると言ってもいいような大人気からオペラから、特別に魅力的なシーンばかりを集めた管弦楽組曲です!
物語を予兆するような「前奏曲」、アンダルシアの情熱が溢れる「アラゴネーズ」、フルートとハープが美しく印象的な「間奏曲」、ファゴットのおどけた音色が陽気に歌う行進曲「アルカラの竜騎兵」、そして聴くだけで血湧き肉踊る大人気曲「闘牛士」。組曲の全ての曲が広く知られて高い人気を誇っています。
手軽に味わえる組曲版でカルメンの世界を味わってみませんか?
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 岡本種穂 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 52 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 1969年8月 |
価格 | ¥600+税 |
モーツァルトのこのオペラを知らない限りは、イタリア語で「ドン・ジョバンニ」と言われてもピンと来ないかも知れませんが、スペイン語で言い換えて「ドン・ファン」と言ってみたらどうでしょう?一気に「ピン」と来る単語に早変わりしませんか?
のちにリヒャルト・シュトラウスにも交響詩「ドン・ファン」を書かせ、モーツァルトに「ドン・ジョバンニ」を書かせたスペインの伝説によると、ドン・ファンとはハンサムで金持ちで、おまけに色事師の男。このスペインの伝説が巡り巡って脚本家のダ・ポンテのもとにわたり、フィガロの結婚を既に作曲していたモーツァルトとの共同作業によってオペラ「ドン・ジョバンニ」は生まれ、初演から異例の大成功をおさめたようです。
そんなオペラの序曲としてモーツァルトが書いたのは、喜劇の幕開けとしては異例の、重々しい短調から始まる音楽。それがあるからこそ続く主部での爽快さが際立ちます。まさにモーツァルトの充実した天才を存分に味わえる作品です。日譜の読みやすいミニチュアスコアでお手もとにどうぞ。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 30 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 1964年7月 |
価格 | ¥600+税 |
胸騒ぎのような、あるいは期待の表れのような、静かで素早いユニゾンの冒頭と、やがて突然やってくるフォルテシモの幕開け。この有名な序曲を持つフィガロの結婚は、もちろんオペラ作品としても繰り返し上演され続け愛される作品ですが、序曲だけでも頻繁にオーケストラで演奏されています。いや、オーケストラだけには収まらず、さまざまな楽器編成のために編曲されてもいますから、「フィガロの結婚」序曲は、モーツァルトの作曲した序曲の中でも特別な知名度を持つ作品だと言えるでしょう。 頻繁な音量の切り替えが特徴的な序曲でもありますから、実は耳で聞くだけで音楽の細かなシカケに気づくのはなかなか大変。そこで必要になるのが、日譜版のミニチュアスコアです。これを片手に改めて聴いてみれば、あっと驚くようなモーツァルトの工夫が、文字通り目に見えてわかるようになる事でしょう。 これ以上ないくらいシンプルな音符にアンサンブルや音量のちょっとした工夫を施しただけで、誰もが知る、立体的で魅力的な序曲を創りだしてしまったモーツァルト。この楽譜は、まさに全ての音楽ファンへの贈り物です。
composer | Grieg, Edvard |
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作曲家 | グリーグ |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 101 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 1965年6月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 岡本種穂 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 15 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 1964年4月 |
価格 | ¥600+税 |
オペラといえば魔笛、というくらい演奏頻度の高いオペラの、さらにその中でも独立して演奏されることが多い人気曲でもある「〈魔笛〉序曲」です。 15小節の遅い序奏に続く、小気味良いフーガのアレグロを聴くだけで、たとえオペラの筋書きを知らなくてもわくわくしてしまうのは何故なのでしょうか? 当時のお客さんもやはりそうだったのでしょう。この多彩な表現が盛り込まれた序曲で一気に心を奪われた観衆は、序曲に続くオペラ本編でもストーリーと音楽に魅了され続け、作品を語り継ぎ、歌い継ぎ、モーツァルトが亡くなる直前の1791年に作曲されたこの作品を、200年以上にわたって育てて続けて来たのです。 お子様からお年寄りまで、まさに誰もが親しめるオペラの序曲です。 あなたも是非、魅了される聴衆の一人となって作品に参加して下さい!
composer | Vaughan Williams |
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作曲家 | ヴォーン゠ウィリアムズ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 384 |
版型 | A5 / 7頁 |
発売 | 2019年5月 |
価格 | ¥600+税 |
英国の作曲家ヴォーン=ウィリアムズは、「作曲家は自国の音楽資産に立脚せねばならない」と信じ、早くから民謡の研究に着手しました。イングランド各地を巡って収集した民謡は800以上に及び、その成果は彼の創作の上にも反映されています。最もよく知られた〈グリーンスリーヴズによる幻想曲〉は、彼が独立して作曲したものではなく、シェイクスピアの戯曲〈ウィンザーの陽気な女房たち〉を基にした歌劇〈恋するサー・ジョン〉の第3幕に挿入したもので、哀愁を帯びた美しい旋律が印象的です。
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 157 |
版型 | B6 / 48頁 |
発売 | 1973年7月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Sarasate, Pablo de |
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作曲家 | サラサーテ |
解説者 | 御子柴正義 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 190 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 1974年9月 |
価格 | ¥600+税 |
室内楽版もございます
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 佐藤寛 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 200 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 1974年4月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 佐藤寛 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 241 |
版型 | A5 / 17頁 |
発売 | 2020年11月 |
価格 | ¥600+税 |
ブラームスは若い頃、ヴァイオリニストのレメーニと演奏旅行をしたことがあり、その際にレメーニからハンガリーの音楽、特にジプシーの音楽について教えられ、これに強い興味を抱いていました。折ある毎に採譜しておいたメロディを基にピアノ連弾用に書いたのが〈ハンガリー舞曲集〉で、発表されると同時に大変な人気を博し、盛んに演奏されるようになりました。ブラームスは発表に当たってこれを「編曲」としており、自らの「作曲」とはしませんでしたが、今日ではブラームスの曲として演奏され、依然として高い人気を誇っています。本スコアの〈ハンガリー舞曲第4番〉は、パウル・ユオンによる管弦楽編曲版です。
【新版】
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 佐藤寛 |
ジャンル | 室内楽 ピアノ曲 |
品番 | 616 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 1974年11月 |
価格 | ¥600+税 |
オーケストラ版もございます。
ハンガリー舞曲 第1,5,6番
ハンガリー舞曲 第3,7,10番
ハンガリー舞曲 第4番(ジュオン編)
composer | Berlioz, Hector |
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作曲家 | ベルリオーズ |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 39 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2015年4月 |
価格 | ¥600+税 |
ベルリオーズの劇的物語〈ファウストの劫罰〉は、演技やセリフを伴わない、いわば宗教的ではないオラトリオのようなものです。多くの作曲家に影響を与えたゲーテの「ファウスト」に基づいて、ベルリオーズもまた〈ファウストの劫罰〉を作曲しましたが、その第1幕で用いられているのがこの有名な「ハンガリー行進曲」(またはラーコーツィ行進曲)なのですが、実は、この曲が演奏されるハンガリーの平原の場面はゲーテの作品にも、一般的なファウストの伝説にも登場しません! つまりベルリオーズが創作して付け足した冒頭の場面のための音楽がこの「ハンガリー行進曲」というわけですから、裏をかえせば、そこまでしてベルリオーズが挿入したかった音楽がこの曲だ、という言い方もできるでしょう。 曲の冒頭に引用されている旋律は、ベルリオーズの作によるものではありません。ハンガリーでよく知られた行進曲で、当地の大貴族ラーコーツィ・フェレンツ2世が愛したことからラーコーツィ行進曲と呼ばれるようになったと言われています。ベルリオーズ以外にもリストやブラームスがこの行進曲を引用して作曲しています。 このハンガリーの行進曲には、それだけ作曲家を惹きつけてやまない魅力があるということでしょう。ベルリオーズの作品も、同じくあなたを惹きつけてやまない魅力を持っているはず!ぜひ楽譜を手にとってご覧ください。
composer | Schubert, Franz |
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作曲家 | シューベルト |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 138 |
版型 | B6 / 72頁 |
発売 | 1976年2月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 167 |
版型 | B6 / 48頁 |
発売 | 2009年8月 |
価格 | ¥600+税 |
第2楽章の雰囲気を当時の聴衆が怖がったからとか、シェークスピアの劇のための音楽を転用したからだとか、「幽霊」とこの曲が呼ばれるようになった経緯には諸説ありますが、未だにこの由来ははっきりしていません。
しかし、40歳を目前としたベートーヴェンのこの作品は現在でもピアノ三重奏曲のレパートリーとしてしばしば取り上げられる充実した作品である事には間違いありません。冒頭に示される音階の主題が、様々に形を変えながら全曲を支配していきます。まさに作曲技法が冴え渡っていた時期の作品と言うべきほかない充実ぶりです。本書では稲田泰氏がベートーヴェンの作曲技法についてわかりやすく解説で説明を加えてくれています。
「主題の展開」とは?「作曲の技法ってどういうものなの?」と疑問をお持ちの方にとっては格好の素材となるでしょう。
主にベートーヴェン頃の時代までは、チェロが高音域を演奏する場合に、ト音記号をわざとオクターブ高く表記する習慣がありました。この曲の中でもベートーヴェンが当時の習慣に従って表記している箇所が複数あります。スコアの読み方を練習している方も、この曲で一度当時の慣習を知っておくとよいかもしれませんよ。
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 136 |
版型 | B6 / 80頁 |
発売 | 1972年4月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 156 |
版型 | B6 / 48頁 |
発売 | 1973年7月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Vivaldi, Antonio |
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作曲家 | ヴィヴァルディ ビバルディ |
解説者 | 谷元紀 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 199 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2011年4月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Vivaldi, Antonio |
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作曲家 | ヴィヴァルディ ビバルディ |
解説者 | 時松敏康 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 198 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2011年4月 |
価格 | ¥600+税 |
「同じ曲を500回も書きなおした」と作風を揶揄された時代もあったヴィヴァルディですが、やはりそこは歴史になお連ねる大作曲家。近年の古楽再発見とともにクラシックの演奏スタイルとは違う切り口で作品の魅力を伝える演奏も増え、ヴィヴァルディの清新な演奏、録音も増えてきました。一度新しい楽しみ方がわかってきたら、あとは多作の作曲家ヴィヴァルディにスポットが当たるのも自然な流れというものでしょう。かつては見過ごされがちだった側面に惹かれる人が増えているようです。
そんなヴィヴァルディは700曲にもおよぶ作品を作曲しましたが、その中でもひときわ存在感を放つのが400曲以上作曲された協奏曲です。クラシック音楽の代表曲と言っても良いほど有名な〈四季〉も実はヴァイオリン協奏曲ですし、その他にフルート協奏曲なども残しています。
そして世の中のフルート奏者やピッコロ奏者にとって欠かせない重要な作品となっているのが、この「ピッコロ協奏曲 ハ長調 RV.443」です。
「1オクターブ高いフルート」と思われがちな楽器ピッコロが、実際にはフルートとは全く異なった魅力を持ったひとつの楽器である事は、この協奏曲を聞いていただければわかるのではないでしょうか。
楽器の運動性、ゆったりとした表現での表現力、弦楽アンサンブルとの相性の良さを耳で実感していただけるはずです。
composer | Saint-Saens, Camille |
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作曲家 | サン=サーンス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 249 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 2001年4月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | ビバルディ モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 119 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 1982年8月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Ketelbey, Albert William |
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作曲家 | ケテルビー |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 202 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2015年4月 |
価格 | ¥600+税 |
音楽の観賞用教材として人気を誇った「ペルシアの市場にて」がリニューアル出版されました。
作曲者のケテルビーは、1875年にイギリス・バーミンガムに生まれ、11歳で作曲した〈ピアノソナタ〉がエルガーに絶賛されるなど、早熟な才能を示しました。その後も音楽の研鑽を続け、ピアニストとしてデビューも果たしましたが、その後はオペラ劇場の音楽監督やレコード会社のディレクター、楽譜出版社の編集部長などの職歴を積み重ね、晩年はワイト島へ移り住んでビリヤードに興じる静かな晩年を過ごし、84歳で没した異色の経歴の持ち主です。現在知られている作品はこの〈ペルシアの市場にて〉のみと言っても良いような状況ですが、ケテルビーは40歳を過ぎてからこの作品を含む大衆的な作品を数多く残しています。
こうした経歴と作品が関係があるのかどうかはさておき、この作品は他の作曲家なら書かないような野趣に溢れた、ある種の型破りな雰囲気が魅力の作品です。長年観賞用教材として指定されていただけあって、まぶたにペルシアの情景が浮かんで来るような描写力も豊富。エキゾチズムに浸りたい方にはピッタリの1曲です。
composer | Strauss, Josef |
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作曲家 | シュトラウス, ヨーゼフ |
解説者 | 伊藤剛 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 512 |
版型 | A5 / 19頁 |
発売 | 2022年7月 |
価格 | ¥600+税 |
ヨーゼフ・シュトラウスの〈鍛冶屋のポルカ〉は、1869年にウィーンのヴェルトハイム社が鉄製耐火金庫2万個販売を祝して催したパーティのために作曲されました。曲の原題は「耐火性の」を意味し、ヴェルトハイム社が製品の特性をアピールするための宣伝文句であったと言われます。邦題の〈鍛冶屋〉は、鍛冶職人が金槌で鉄を打ち鍛える音を想起させたことから付けられたものでしょう。今日でも演奏される人気曲で、しばしばウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでも採り上げられています。
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 声楽・合唱曲 |
品番 | 297 |
版型 | A5 / 24頁 |
発売 | 2007年4月 |
価格 | ¥600+税 |
「ラフマニノフのヴォカリーズ」と言えば、思わず涙を誘われてしまうような深い情感を持った旋律や和音が人気の作品。さまざまな編成で編曲されて、楽器を問わずに広く愛されています。
「ヴォカリーズ」とは歌詞をつけずに母音だけで歌う技法の事です。ラフマニノフは作品34の「14の歌曲」の最後に母音のみで歌う「ヴォカリーズ」を作曲しました。その14曲目があまりに美しかったので、やがて曲集から独立して1曲だけ広く愛されるようになった——これが今日親しまれている「ヴォカリーズ」の成り立ちです。
どうやらラフマニノフ自身もこの曲に愛着があったようで、原曲のピアノ伴奏版以外にオーケストラ伴奏版を作り、さらには声楽パートをヴァイオリンアンサンブルに演奏させた、一風変わった編成のオーケストラ版まで作っています。
ニチフ版では3つの版全てを収録しました。編成による表情の違いを見比べて、聴き比べてみてはいかがでしょう?
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 19 |
版型 | B6 / 88頁 |
発売 | 1964年5月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Ravel, Maurice |
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作曲家 | ラヴェル |
解説者 | 福富秀夫 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 260 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 1999年7月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Delius, Frederick |
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作曲家 | ディーリアス |
解説者 | 伊藤剛 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 272 |
版型 | A5 / 24頁 |
発売 | 2003年5月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Elgar, Edward |
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作曲家 | エルガー |
解説者 | 青島広志 |
ジャンル | 弦楽オーケストラ |
品番 | 293 |
版型 | A5 / 64頁 |
発売 | 2007年4月 |
価格 | ¥600+税 |
ニチフのエルガーシリーズ第8弾!
「序奏とアレグロ」と言えばラヴェルの作品を思い出す人も多いでしょうが、実はエルガーも同名の作品を書いていたんです。編成はなんと「弦楽四重奏+弦楽オーケストラ」。エルガーが得意とする弦楽器の巧みな扱いが随所に盛り込まれて、弦楽器だけのモノトーンの音色から立体的な音楽を引き出しています。
独奏アンサンブルとオーケストラが対話する作曲技法から、バロック時代の「合奏協奏曲」の形態を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
西洋音楽史の一角を担う、エルガーの音楽の懐の深さが垣間見えます!
composer | Mendelssohn, Felix |
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作曲家 | メンデルスゾーン |
解説者 | 岡本種穂 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 72 |
版型 | B6 / 56頁 |
発売 | 1965年2月 |
価格 | ¥600+税 |
スコットランド北西沖にあるヘブリディーズ諸島の無人島、スタッファ島に現存する洞窟「フィンガルの洞窟」の印象に基づいて作曲された演奏会用序曲です。 当時から絶景として知られていた「フィンガルの洞窟」を実際に見たメンデルスゾーンは、感想を尋ねられて「口では言えませんが、音で表現するならこんな音です」と答えてピアノでこの曲を弾き始めたといいますから、どれだけメンデルスゾーンにとって風景と音が分かちがたく結びついていたかがわかるというものでしょう。 日本では洞窟の名前にちなんで「フィンガルの洞窟」の名のほうが有名になっていますが、メンデルスゾーン自身がつけた正式なタイトルは諸島の名である「ヘブリディーズDie Hebriden」であり、諸外国ではこちらのタイトルのほうが有名なようです。どちらのタイトルを使おうが、曲の素晴らしさは変わりませんけどね!
composer | Berlioz, Hector |
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作曲家 | ベルリオーズ |
解説者 | 松本秀喜 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 42 |
版型 | A5 / 64頁 |
発売 | 1964年9月 |
価格 | ¥600+税 |
オペラ〈ベンヴェヌート・チェッチーリ〉の第2幕のための序曲として作曲されながら、のちに演奏会用序曲として独立したのがこの「ローマの謝肉祭」です。音楽史上初めて「管弦楽法」を本にまとめたベルリオーズらしく、色彩的にオーケストラの能力をすみずみまで引き出した楽器法と、それに密着した音楽内容が魅力的なこの序曲は、ベルリオーズがいくつか書いた序曲の中でも最も演奏頻度の高い作品でしょう。楽譜ではっきり見る事で、巧みに楽器が組み合わされたオーケストレーションがいかに時代を先取りした先進的なものかがわかるでしょう。まさに天才的な音楽の色彩が凝縮された1曲。耳だけでなく、目でも接してみてください。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 46 |
版型 | A5 / 1頁 |
発売 | 2020年6月 |
価格 | ¥600+税 |
序曲〈コリオラン〉は、古代ローマの英雄コリオラヌスを描いた悲劇に着想を得た演奏会序曲です。作曲された1807年は〈第5交響曲〉〈第6交響曲〉発表の前年に当たり、ベートーヴェンの創作力は旺盛で、次々と傑作を生み出していました。〈第5交響曲〉第1楽章と同じハ短調、アレグロ・コン・ブリオで書かれており、曲全体が悲劇の様相を感じさせる荒々しい重厚な響きに満ちています。
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 171 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 1976年6月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Smetana, Bedrich |
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作曲家 | スメタナ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 285 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2006年5月 |
価格 | ¥600+税 |
「モルダウ」で有名なスメタナの晩年の代表作です。スメタナが病で聴覚を失ったのは1874年ですが、この作品はその2年後、1876年に作曲されまし た。スメタナはこの作品で彼自身の人生を描いたとされ、4楽章のクライマックスで聴こえてくる高いE音は、彼の聴覚が失われた象徴だと言われています。聴 く人の胸を強く打つこの作品を改めて味わってみませんか?スメタナファン必携の1冊です!
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 174 |
版型 | B6 / 20頁 |
発売 | 2023年5月 |
価格 | ¥600+税 |
ウィーン古典派を代表する作曲家ハイドンは、「交響曲の父」であると同時に、弦楽四重奏曲の完成者としても知られています。1772年に作曲した作品20の弦楽四重奏曲集(全6曲)は「太陽四重奏曲」と呼ばれますが、それは1779年頃に出版されたフンメル版の表紙に太陽の図案があったことに由来します。その6曲目となる本作では大胆な特徴が見られ、終楽章に用いられているフーガはハイドンの研究努力、弦楽四重奏曲完成への一つの試みとして意義深いものです。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 88 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 2011年5月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 89 |
版型 | B6 / 36頁 |
発売 | 2011年4月 |
価格 | ¥600+税 |
20代の終わりから30歳にかけてベートーヴェンが書き上げた最初の弦楽四重奏曲作品18。全6曲セットの最後を飾る第6番が、見やすく美しいコンピュータ浄書によって日譜ラインナップに加わりました!
ベートーヴェン晩年の音楽的昇華が後期弦楽四重奏によってなされたのであれば、この初期の弦楽四重奏は、ハイドンからモーツァルトを経由して受け継がれてきた伝統から若き巨匠ベートーヴェンが育ち巣立った、みずみずしい感性のほとばしりであると言えるでしょう。
4つの楽器がそれぞれ独立し対話する、弦楽四重奏ならではの楽しみと、後のベートーヴェンを彷彿とさせる音楽のドラマティックな身振りへの萌芽がこの作品には見られます。
長い西洋音楽の中継地点とも言えるこの作品を、見やすい楽譜とともに手許に置いてみませんか?
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 114 |
版型 | B6 / 30頁 |
発売 | 2023年9月 |
価格 | ¥600+税 |
クラシックのレパートリーには「皇帝」がたくさんあります。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を代表として、他にもモーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」、ワーグナーの「皇帝行進曲」、ヨハン・シュトラウスII世の「皇帝円舞曲」、熊蜂の飛行が有名なリムスキー=コルサコフのオペラ「皇帝サルタンの物語」、チェコにはエルヴィン・シュールホフという作曲家もいましたね。Schulhoffという名前はドイツ語で「校庭」の意味。いや、これはコウテイ違いでした。
ハイドンの場合「皇帝」といえばこの弦楽四重奏曲77番です。この曲の第2楽章のメロディは、ハイドン自身がオーストリアを祝うために以前作曲したものを、再びこの曲に使ったものです。高貴さあふれるメロディだったため、このメロディは「神よ、皇帝フランツを守り給え」という詩を付けて旧オーストリア=ハンガリー帝国の国歌として使われ、さらに現在では第3番の歌詞がドイツ国歌として歌われています。
ハイドンは、このメロディを用いて「主題と4つの変奏」を作曲してこの弦楽四重奏の第2楽章としています。変奏の仕方は実にシンプル。主題はそのまま演奏され、周囲の声部がある時は対位法的に、ある時は和声的に彩りを添えてシンプルなメロディの繰り返しを豊かに広げてゆきます。変奏の作りも非常にわかりやすく、しかしそれでいて奥ゆかしい、まるで変奏技法の教科書のような美しさを持った変奏曲です。
変奏技法って何?とお思いの方は、この曲を見てみると、どのように変奏が行われているのか視覚的にも聴覚上もわかりやすく理解することができることでしょう。
他のクラシック作品をより身近に味わうための入り口としてもお勧めしたい1冊です。
composer | Meyerbeer, Giacomo |
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作曲家 | マイアベーア |
解説者 | 伊藤剛 |
ジャンル | オペラ |
品番 | 229 |
版型 | A5 / 19頁 |
発売 | 2020年9月 |
価格 | ¥600+税 |
ジャコモ・マイアベーアはベルリンに生まれパリで活躍したオペラ作曲家で、フランス・グランドオペラの確立者と目されています。ドイツの和声、イタリアの旋律、フランスのリズムを統合し、さらに様々な芸術を統合し、新たな展望を創り出しましたが、彼の祖国ドイツでは嫉妬や反ユダヤ的な背景から、シューマンやヴァーグナーなどから批判され、不当な扱いを受けた時期もありました。しかし彼のオペラは第2次大戦後には上演される機会も増え、なかでも〈戴冠式行進曲〉はマイアベーアの作品中もっともよく知られ、そこには彼の巧みな管弦楽法と効果的な表現手法が十二分に示されています。
composer | Dvorak, Antonin |
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作曲家 | ドヴォルジャーク |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | オペラ |
品番 | 369 |
版型 | A5 / 15頁 |
発売 | 2016年7月 |
価格 | ¥600+税 |
交響曲〈新世界〉などで知られるドヴォルジャークですが、彼がオペラを手がける作曲家でもあったことをご存知でしょうか。その代表作というべき歌劇〈ルサルカ〉では、水の精ルサルカと人間の王子との悲恋がメルヘンチックに描き出され、なかでも劇中、ルサルカが王子への想いを歌い上げるアリア「月に寄せる歌」は、その甘美な響きによって広く親しまれています。作曲家の母国語であるチェコ語のほか、ドイツ語で歌われる機会も多い「月に寄せる歌」ですが、スコアには今回、これら二ヶ国語の歌詞を併記しました。ドヴォルジャークらしい旋律の美しさに満ちた、ロマンティックなアリアをお楽しみください。
composer | Handel, George Frideric |
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作曲家 | ヘンデル |
解説者 | 礒山雅 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 148 |
版型 | A5 / 36頁 |
発売 | 2004年4月 |
価格 | ¥600+税 |
イギリスの指揮者ハーティ卿による、現代オーケストラのための編曲版「水上の音楽」!機能的で華麗な響きの世界に浸って下さい!礒山雅先生による解説にも要注目です!
composer | Ippolitov-Ivanov, Mikhail Mikhaylovich |
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作曲家 | イッポリトフ=イヴァノフ |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 125 |
版型 | B6 / 80頁 |
発売 | 1970年7月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Elgar, Edward |
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作曲家 | エルガー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 266 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2000年8月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | |
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作曲家 | |
解説者 | |
ジャンル | |
品番 | 239 |
版型 | A5 / 12頁 |
発売 | 2022年2月 |
価格 | ¥600+税 |
ドビュッシー編
この作品は、サティ22歳のときにピアノ曲として作曲されました。そしてそれから8年後の1896年に、親友ドビュッシーによって管弦楽曲に編曲され、翌年初演され、一躍有名になったのです。
なお、ドビュッシーの編曲では、原曲の〈第3番〉を〈第1番〉とし、原曲の〈第1番〉を〈第2番〉とした2曲構成であり、原曲の〈第2番〉は省かれています。
日譜版ではオーケストラスコアに加えて、ピアノ原曲も収録しました。双方を見比べることができる一冊です。