構成:Solo Vn, 2Fl, 2Ob, 2Cl, 2Fg, 4Hr, 2Tp, Timp, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb
内容:
- I. Vorspiel (Allegro moderato)
- II. Adagio
- III. Finale (Allegro energico)
1838年に生まれ1920年になくなったマックス・ブルッフは、11歳で序曲や室内楽を作曲し、14歳で交響曲も書いた、早熟ぶりで有名な作曲家でした。全部で3曲ある彼のヴァイオリン協奏曲で一番有名なこの第1番が作曲されたのは1866年、彼が28歳の時でした。ドイツ・コブレンツの劇場で指揮者をしていた彼自身の指揮で初演されました。のちにヨーゼフ・ヨアヒムの助言を受けて書き改められ、曲はヨアヒムに献呈されています。 現代の演奏会や録音の主要レパートリーとして知られるだけでなく、ヴァイオリンを学ぶ学生にとってはレッスン曲、音大の入試曲、コンクールの課題曲としてもよく耳にする音楽ではないでしょうか? それだけ演奏されるのは、着実で的確を旨とするブルッフの作曲技法と、音楽の中身の魅力があるからだと言えるでしょう。