composer | Schönberg, Arnold |
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作曲家 | シェーンベルク |
解説者 | 伊藤康英 |
ジャンル | 吹奏楽 |
品番 | 408 |
版型 | A5 / 63頁 |
発売 | 2015年5月 |
価格 | ¥1000+税 |
新ウィーン楽派の牽引者として知られるシェーンベルクは、しかしその晩年にはアメリカ・ロサンゼルスに居住していました。これは第二次大戦時のナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を避けての亡命によるものです。ウィーンでは十二音技法などの難渋な作風を誇ったシェーンベルクですが、アマチュアによる吹奏楽が活発なアメリカでは、高校生の吹奏楽団でも演奏な作品を、との作曲依頼を受けます。そうして1943年に完成したのがこの「主題と変奏」でした。親しみやすい明確な調性をもちつつ、西洋音楽の古典的作曲技法に通じたシェーンベルクらしい堅固な変奏が繰り広げられる一曲です。
composer | Schönberg, Arnold |
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作曲家 | シェーンベルク |
解説者 | 石原奈保子 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 347 |
版型 | A5 / 49頁 |
発売 | 2014年10月 |
価格 | ¥1000+税 |
「12音技法」の考案や無調の音楽で有名なシェーンベルクですが、その創作活動の初期には、後期ロマン派の影響を受けた調性のある楽曲を作っていました。〈浄められた夜〉はそうした初期の調性曲のなかでも特に有名な、美しい響きをもった弦楽六重奏曲です。1899年、当時25歳であったシェーンベルクは、詩人リヒャルト・デーメルの作品をテクストに取り、それまで伝統的に絶対音楽が主流であった室内楽の分野に標題音楽を持ち込みました。この伝統への挑戦は当時物議をかもしたといいます。ヴァーグナー流とブラームス流の技法を融合させたと作曲者自身が語った〈浄められた夜〉は、後の20世紀に西洋音楽史上のモダニズムを牽引したシェーンベルクの重要な足跡の一つだといえるでしょう。