composer | Falla, Manuel de |
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作曲家 | ファリャ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 335 |
版型 | A5 / 37頁 |
発売 | 2013年4月 |
価格 | ¥800+税 |
スペインの大作曲家・ファリャの新刊です!
全二幕のオペラである〈はかなき人生〉より、『スペイン舞曲(Danse Espanole)』を抜粋して出版します。オペラ全体は今日では上演機会に乏しい中、この『スペイン舞曲』は、フリッツ・クライスラーによるヴァイオリンとピアノのための編曲で現在でも人気を博しています。スペイン民族の薫りあふれる、ファリャの面目躍如というべき小品です。
composer | Weber, Carl Maria von |
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作曲家 | ウェーバー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 367 |
版型 | A5 / 48頁 |
発売 | 2017年5月 |
価格 | ¥800+税 |
ロマン派におけるドイツ・オペラを確立した作曲家として知られるヴェーバーですが、なかでも歌劇〈オイリアンテ〉の序曲は今日でも広く演奏されるレパートリーのひとつです。中世の恋愛物語に基づいた脚本では、12世紀フランス地方の王女オイリアンテと伯爵アドラールの恋愛模様が描かれています。ヴェーバーならではの色彩的な管弦楽法の技術が活かされた本作では、さらに後年ヴァーグナーらにより発展されることになるライトモティーフ(示導動機)の萌芽も見て取ることができます。ヴェーバー円熟期の一曲をお楽しみください。
composer | Verdi, Giuseppe |
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作曲家 | ヴェルディ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 344 |
版型 | A5 / 70頁 |
発売 | 2015年2月 |
価格 | ¥1000+税 |
ヴェルディが42歳のときに手がけたオペラ〈シチリア島の夕べの祈り〉は、1282年にイタリア南部のシチリア島で実際に起こった大暴動を題材にとっています。当時のシチリアはフランスに統治されていましたが、そのことに不満を募らせていた島民たちは、主都パレルモの聖堂から「夕べの祈り(晩祷)」の時刻を知らせる鐘の音を合図に大暴動を起こし、数千ものフランス人を虐殺したといいます。オペラでは当時のシチリアを舞台に、想い合うふたりの男女、エレーナとアッリーゴが政情に翻弄される様子が描かれます。この悲劇的な題材にふさわしいドラマティックな序曲は、今日でもヴェルディの主要レパートリーのひとつとして知られています。
composer | Berlioz, Hector |
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作曲家 | ベルリオーズ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 353 |
版型 | A5 / 52頁 |
発売 | 2015年12月 |
価格 | ¥900+税 |
〈幻想交響曲〉で知られるベルリオーズですが、歌劇〈ベンヴェヌート・チェッリーニ〉は、30代の彼がオペラの畑で成功することを夢見て作曲した初めてのオペラ作品です。舞台上にローマ教皇役を登場させるなど独創的な本作でしたが、当時のパリの聴衆には受け入れられず、オペラ座での初演は不評に終わります。一方で、ベルリオーズの特技というべきオーケストレーションの周到さが発揮された〈ベンヴェヌート・チェッリーニ〉の序曲は、古今の序曲の中でも最上のランクに置かれるべきもの、との評価すら得てきました。若きベルリオーズの意欲作をお楽しみください。
composer | Schumann, Robert |
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作曲家 | シューマン |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 371 |
版型 | A5 / 70頁 |
発売 | 2018年1月 |
価格 | ¥1000+税 |
シューマンの残した管弦楽作品のなかでも、劇音楽〈マンフレッド〉の序曲は広く知られている一曲です。イギリスのロマン派文学を代表する詩人バイロンの詩劇〈マンフレッド〉の付随音楽として作られたこの作品では、13世紀に実在した人物であるマンフレッドが題材となり、さらに自由な幻想の世界が広がっています。アルプスの魔女や女神なども登場するロマンティックな作風の〈マンフレッド〉を、しかしシューマンはむしろマンフレッド個人の葛藤や生き方に着目し、序曲のなかに音楽化しました。その独特な管弦楽法でも知られるシューマンの一曲、ぜひスコアとともにお楽しみください。
composer | Prokofiev, Sergey Sergeevich |
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作曲家 | プロコフィエフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 387 |
版型 | A5 / 1頁 |
発売 | 2019年1月 |
価格 | ¥2800+税 |
20世紀ロシアを代表する作曲家プロコフィエフの作品のなかでも、とりわけ〈ロメオとジュリエット〉は広く知られています。
シェイクスピアの名作を素材としたバレエ音楽〈ロメオとジュリエット〉は、1934年のソ連からの委託によって作曲され、当時ヨーロッパに亡命していたプロコフィエフがロシアに帰国するきっかけにもなりました。彼はバレエ音楽の完成に続いてその抜粋である管弦楽第1組曲・第2組国を編纂し、さらに8年後には第3組曲を追加発表しました。今回の新刊では、これら3つの管弦楽組曲を一冊に収めてお届けします。名作〈ロメオとジュリエット〉を一望できる充実の内容、ぜひお手にとってご覧ください。
composer | Rossini, Gioachino |
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作曲家 | ロッシーニ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 343 |
版型 | A5 / 64頁 |
発売 | 2014年12月 |
価格 | ¥900+税 |
イタリア・オペラの大家として知られるロッシーニの〈泥棒かささぎ〉は、1917年、作曲者25歳のときにミラノ・スカラ座で初演されました。当時すでに売れっ子のオペラ作曲家であったロッシーニは、とりわけオペラ・ブッファ(喜歌劇)で人気を博しましたが、この〈泥棒かささぎ〉は、喜歌劇風のハッピーエンドを迎えつつも途中には深刻な場面も扱われる「オペラ・セミセリア」に分類されます。その序曲はロッシーニらしい明快さが魅力で、近年では映画「時計じかけのオレンジ」のサウンドトラックや、村上春樹の小説「ねじまき鳥クロニクル」にも登場しています。
composer | Debussy, Claude |
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作曲家 | ドビュッシー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 346 |
版型 | A5 / 137頁 |
発売 | 2014年12月 |
価格 | ¥1400+税 |
ドビュッシーの名曲〈海〉が日譜のラインナップに登場です! 「管弦楽のための3つの交響的素描」という副題にも現れているように、既成の楽式や手法にとらわれず、ドビュッシー自身の感じるまま描き出す色彩豊かな響きに満ちた〈海〉は、こんにちでも印象主義音楽の代表作として広く愛されています。
1905年の初版スコアで表紙を飾ったのは、葛飾北斎の浮世絵『冨嶽三十六景』に収められた有名な「神奈川沖浪裏」の一枚でした。日本では吹奏楽編曲で演奏される機会も多い一曲です。五線紙に描かれた多彩な海の光景をお楽しみください。
composer | Leoncavallo, Ruggero |
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作曲家 | レオンカヴァッロ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 345 |
版型 | A5 / 7頁 |
発売 | 2014年12月 |
価格 | ¥400+税 |
後期ロマン派の時代に活躍した作曲家レオンカヴァッロは、その代表作であるオペラ〈道化師〉によって知られています。当時のイタリア・オペラ界では、ヴェリズモ(真実主義)という、宮廷や上流社会に属しない庶民の日常を描いたオペラ作品が流行しました。〈道化師〉はこのヴェリズモの代表的作品のひとつであり、同時期にヒットしたヴェリズモ・オペラ〈カヴァレリア・ルスティカーナ〉に触発されて書き下ろされました。間奏曲は美しい旋律をもち、このオペラに描かれた道化師の悲しみと喜びが凝縮された味わい深い一曲です。
composer | Wolf=Ferrari, Ermanno |
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作曲家 | ヴォルフ=フェラーリ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 201 |
版型 | A5 / 28頁 |
発売 | 2010年6月 |
価格 | ¥500+税 |
聖母の宝石、あるいはマドンナの宝石として知られているこのオペラをご存知でしょうか?
ドイツ人の父を持つイタリア人作曲家エルマンノ・ヴォルフ・フェラーリはたくさんのオペラを書き残しましたが、そのオペラは決して多く演奏されているとは言えません。しかしその中でもこの「間奏曲第1番」だけは、イタリア流の悲しみと美しさに溢れた旋律と和音の魅力によって、演奏会でもたびたび演奏されています。
ドラマティックな感情がこもった音楽は日本人の感性にも深く染みこむのでしょう、この曲は、かつてはオペラ名曲を集めたオーケストラのレコードの定番と言っても良いような存在でした。ですから、これまでこの曲を知らなかったみなさんにも是非とも触れていただきたい音楽です。多くの方に気に入っていただけると思いますよ。
マーラーの交響曲5番の第4楽章“アダージェット”が日譜ラインナップに加わりました!
マーラーの作品の中でもひときわ高い人気を誇るこの楽章は通常のクラシックのコンサートやCDだけではなく、全世界で500万枚以上売れたと言われる記念碑的なCD「アダージョ・カラヤン」のタイトル曲として、あるいはヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」をはじめ国内外の数々の映画・ドラマでも効果的に使われています。マーラーの曲だとは知らないうちに、この曲を聴いたことのある人も多いかもしれませんね。
冒頭の静謐なメロディ、後半の激情を秘めた頂点、全編にわたる、息の長い旋律の美しさはたしかに映像との相性が良いのかもしれません。ハープと弦楽器のみ、というシンプルな編成で書かれているとは信じがたいほどの表現の幅広さは、作曲家マーラーの筆力の確かさを印象づけています。
これまで存在した他社版のアダージェットの楽譜は、250ページにも及ぶ分厚い「交響曲5番」の中の1つの楽章として紹介されていたためにページ数を抑える必要があり、10分を超える音楽がわずか5ページに凝縮された、音符間の狭いレイアウトが殆どでした。
それに対し、第4楽章のみを抜粋した今回の日譜版は、アダージェットのテンポ感にふさわしく8ページのゆったりめのレイアウトを施し、より自然な視線の動きに対応できるように作られています。店頭で見比べていただければ違いがご納得いただけるでしょう。
さらに、ピアノ版(編曲:堀内貴晃)の楽譜も併録。大好きな曲をもっと身近に楽しみたい、との要望にもお応えします。単なる音符の置き換えではなく、ピアノで弾く場合の効果も考慮された編曲となっています。
楽譜中で使用されているドイツ語の日本語対訳一覧も収録してあります。解説は曲の魅力の秘密をわかりやすい文章で紹介してくれることに定評のある濱田滋郎先生。これだけで「アダージェット」の全てが揃う1冊です。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 弦楽オーケストラ 声楽・合唱曲 |
品番 | 48 |
版型 | A5 / 8頁 |
発売 | 2007年3月 |
価格 | ¥300+税 |
数あるモーツァルトの作品の中でも特別な愛され方をされている作品の登場です。わずか46小節の短さながら、天国的な美しさがあまりに印象的なこの作品は、意外にも今回が日譜ラインナップへの初登場。これまで入手しにくかったスコアが手軽に入手できるようになりました!
モーツァルト生誕251周年の年に、あらためてこの作品の魅力を味わってみませんか?濱田滋郎氏による解説もこの曲の成立経緯や背景、内容をコンパクトにまとめた充実の文章です!
「ラルゴ」や「樹木の陰で」といったタイトルの方に馴染みのある方も多いと思います。ゆったりとして暖かい曲調と気高さを合わせ持ったオンブラ・マイ・フは、誰でも聴いた事のあるような人気の1曲。だけど実はこの曲はヘンデルのオペラ「セルセ」の中の1曲だった事をご存知でしたか?
オペラの主人公であるペルシャの王様セルセが、プラタナスの木に向かって熱く歌っている歌なんです。
格調高いこの曲は、実は「喜劇の中に設定された大真面目な主人公の歌」。だから、真面目で厳かであるほどギャップが笑いを生んでいく・・・と言うシカケのある歌なんです。ヘンデルは高度な?笑いのセンスの持ち主でもあったんですね。
それはさておき人気のこの曲。数多くの編曲版楽譜はありましたが、オリジナル編成の楽譜は入手が難しかったのです。ニチフ版のが登場したこの機会に、オリジナルのオーケストラ版も見てみたくありませんか?
composer | Kodály, Zoltán |
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作曲家 | コダーイ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 378 |
版型 | A5 / 62頁 |
発売 | 2018年5月 |
価格 | ¥1000+税 |
ハンガリーの作曲家コダーイによる〈ガラーンタ舞曲〉は、1933年、51歳の壮年期に作曲されました。ガラーンタとは当時のハンガリー北部の地名(現在ではスロヴァキア領内)で、コダーイは少年の頃、数年間ここに過ごしたといいます。ロマとも呼ばれるジプシーの人々が多く住まう土地の名を冠した〈ガラーンタ舞曲〉では、土着的なロマの音楽、そのダイナミックなリズム感や名人芸的なキャラクターが映し出されています。ロマの民俗的情緒を深く感じ取ることのできる一曲、遠くヨーロッパに住まう彼らの暮らしや文化に思いを馳せつつ楽しむのもよさそうです。
composer | Vaughan Williams |
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作曲家 | ヴォーン゠ウィリアムズ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 384 |
版型 | A5 / 7頁 |
発売 | 2019年5月 |
価格 | ¥600+税 |
英国の作曲家ヴォーン=ウィリアムズは、「作曲家は自国の音楽資産に立脚せねばならない」と信じ、早くから民謡の研究に着手しました。イングランド各地を巡って収集した民謡は800以上に及び、その成果は彼の創作の上にも反映されています。最もよく知られた〈グリーンスリーヴズによる幻想曲〉は、彼が独立して作曲したものではなく、シェイクスピアの戯曲〈ウィンザーの陽気な女房たち〉を基にした歌劇〈恋するサー・ジョン〉の第3幕に挿入したもので、哀愁を帯びた美しい旋律が印象的です。
composer | Gershwin, George |
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作曲家 | ガーシュウィン |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 502 |
版型 | A5 / 94頁 |
発売 | 2021年6月 |
価格 | ¥1400+税 |
ガーシュウィンは、ジャズやアメリカ風のポピュラー音楽など、米国に興った独自の民衆音楽が持つ諸要素を取り込み活かすことにより、クラシック系コンサート音楽の世界に“真にアメリカ的オリジナリティを具えた創作曲”という一ジャンルを打ち立てた点で、ユニークな地位を誇る作曲家です。彼の最も有名な作品の一つ〈パリのアメリカ人〉は、1928年のヨーロッパ旅行、殊にパリへの滞在を作曲の動機としています。自由な筆致のもとに展開するラプソディ風の交響詩で、アメリカ人がパリを訪れ、様々なものを眺め、様々な音響を聴きながら街通りを歩き、フランス首都のエッセンスを吸収する様子が描かれています。ミュートをかけたトランペットが歌う〈パリのアメリカ人〉の主題旋律は、この曲を知る人なら誰もが口ずさむ“おなじみのテーマ”となっています。
composer | Chopin, Frederic |
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作曲家 | ショパン |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 327 |
版型 | A5 / 210頁 |
発売 | 2012年8月 |
価格 | ¥1800+税 |
composer | Liszt, Franz |
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作曲家 | リスト |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 64 |
版型 | A5 / 112頁 |
発売 | 2006年12月 |
価格 | ¥1100+税 |
協奏曲といえばコンサートの華!という事で名ソリストがその技術や音楽性を存分に発揮して聴衆を虜にしてくれるものです。そしてフランツ・リストと言えば迫力ある技巧的なピアノの名手として知られ、演奏会に「暗譜」の習慣を持ち込み、美青年としても広く知られて彼のリサイタルのチケットがとにかくたくさん売れたという、現代型ソリストのハシリのような存在。その両者が結びついたリストの「ピアノ協奏曲」ときたら、面白くないわけがない! おまけにリストは「交響詩」を開始した、色彩豊かな管弦楽法でオーケストラを操る術も心得ていたとなると、さすがにちょっと売り文句が並び過ぎかな、と思ってしまいますよね。でも仕方ない。実際にそうなんですから。 お気に入りのピアニストと指揮者、オーケストラが奏でる華やかさにどっぷり浸らせてくれる協奏曲は、なかなかあるものではありません。それを当版のすっきりとした見やすい浄書で見てみて、今度のコンサートを心待ちにしたり、魅了されたコンサートのことを思い出してみるのも良いかも知れませんよ? 各楽章それぞれの見せ場や名旋律の他に、ピアノ協奏曲史上まれな「トライアングル+独奏ピアノ」のアンサンブルまで堪能できる名協奏曲です。お買い求めになった方はまず第89ページをめくって確認してみてください! 濱田滋郎先生による解説は、ていねいな、リストの全貌と作品の詳細がわかる名解説です!
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 273 |
版型 | A5 / 128頁 |
発売 | 2004年6月 |
価格 | ¥1200+税 |
「シャイン」を始め、数々の映画、TVにも使われたあの名曲が遂に登場!
最近ではなんといっても「のだめ」で使われた曲!として思い出す方も多いのではありませんか?
ロシア音楽の極地ともいえる量感たっぷりな旋律を歌うオーケストラと、ラフマニノフ一流のピアニズムの究極の融合!この曲に涙する人は今も後を絶ちません。
とりわけ日本人の琴線をくすぐる「何か」がある曲ですよ!
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 322 |
版型 | A5 / 139頁 |
発売 | 2010年7月 |
価格 | ¥1500+税 |
大人気曲ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番ニ短調が日譜の仲間に加わりました。
音楽は揺れ動く息の長い旋律から始まり、終始一貫してスラヴ系の独特な雰囲気で演奏者と観客を包み込みます。
映画「シャイン」でもたびたび登場していたので、ここからこの曲に出会った人も多いかもしれませんね。さすがにこの映画のブームは過ぎて久しいですが、この曲の人気は衰えるどころか増すばかり。演奏会で頻繁に取り上げられています。
ピアニストのイメージが強いラフマニノフですが、実は管弦楽法にも巧みな腕を持ちます。その両者が絡み合っているピアノ協奏曲は、まさにラフマニノフの醍醐味と言えるでしょう。日譜のスコアでラフマニノフを味わい尽くしてください!
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 147 |
版型 | A5 / 120頁 |
発売 | 2014年2月 |
価格 | ¥1200+税 |
ベートーヴェンの《ピアノ協奏曲第3番》が浄書をリニューアルして登場です。ハ短調という調性は、《交響曲第5番「運命」》や《ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」》といった重要な楽曲に用いられていることからも分かるように、ベートーヴェンにとって特別な厳しさを持ったものでした。この第3番において、ベートーヴェンはそれまでのハイドンやモーツァルトの模倣から脱した独自の表現を確立したといえます。有名なハイリゲンシュタットの遺書の翌年、ベートーヴェン自身のピアノ独奏により初演された名曲をお楽しみ下さい。
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 393 |
版型 | A5 / 136頁 |
発売 | 2020年6月 |
価格 | ¥1600+税 |
ラフマニノフは生涯にピアノ協奏曲を4篇残していますが、それらが全て短調で書かれているのは、彼という作曲家の作風をはっきりと示す一つのデータであると言えましょう。人気があって演奏頻度も高い〈第2番〉や〈第3番〉に比べると、この〈第4番〉は特色が淡くアピール度に欠けるかも知れませんが、心して聴くならやはりラフマニノフならではの作品であり、汲むべき美点をも具えています。
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 ピアノ曲 |
品番 | 109 |
版型 | A5 / 48頁 |
発売 | 2008年1月 |
価格 | ¥700+税 |
フィンランドの第2の国歌とも言われ、シベリウスの代表作でもある「フィンランディア」の登場です。
曲中に出てくる有名な美しいメロディーは、フィンランド人でない私たちの心にも訴えかけてくる力を持っています。広く愛されている曲なので、オリジナルやさまざまな編曲版を聴いたり、実際に演奏し、歌ったこともある方も多いのではないでしょうか?
日譜版では、シベリウス自身の手によるピアノ編曲版も収録しているので、より身近にフィンランディアの世界を体感していただく事が出来ます。もちろん、原曲であるオーケストラ版も収録しているので、シベリウスがどのようにオーケストラを扱ったのか、つぶさに観察することも出来ます。
教育メソッドや社会福祉、環境問題への取り組みなどで国際的にフィンランドへの関心が高まる中、改めてシベリウスの音楽に接してみるのも良いのではないでしょうか。1冊で2度おいしい日譜版のフィンランディア。是非ともお買い求め下さい。
composer | Saint-Saens, Camille |
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作曲家 | サン=サーンス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 249 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 2001年4月 |
価格 | ¥600+税 |
チャイコフスキーと言えば、まずバレエ三部作や交響曲を思い浮かべる方が多いと思いますが、オペラ作品においても根強い人気を誇っています。 このエフゲニィ・オネーギンは、1876年にチャイコフスキーがパリでビゼーのカルメンを見た事がきっかけとなって作曲されたと言われている作品で、チャイコフスキーのオペラ作品の中でも特に上演回数が多く、人気の高い作品です。 今回の日譜版ではこのオペラの中から、オーケストラのコンサートで取り上げられる事の多い「ポロネーズ」と「ワルツ」を抜粋しました。テレビのBGMとして使われる事も多いので耳にした事がある方も多くいらっしゃると思います。スコアを手にして、チャイコフスキーの優雅な音楽を味わってみませんか?
composer | Bartok Bela |
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作曲家 | バルトーク |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 298 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2007年4月 |
価格 | ¥700+税 |
あれ、ピアノで弾いた事あるぞ?と思った方もいらっしゃるのでは?
そう、ピアノ曲としても人気のこの「ルーマニア民俗舞曲」には、バルトーク自身の手によるオーケストラ版も存在しているんです。
最近ではテレビのリフォーム番組のBGMとしても度々使われていましたから、聴けば「あ!知ってる!」と思う人も多いはず。
タイトルからも想像できるように、この曲はルーマニアの民謡をもとにして作られています。バルトーク作品としては手頃なサイズ、土臭く郷愁漂わせる和音設定、終曲での爽快な疾走感。聴く人へのサービス精神旺盛なこの曲で、オケコンとは別のバルトークを知ってみてはいかがでしょうか?
composer | Enesco, Georges |
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作曲家 | エネスコ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 287 |
版型 | A5 / 96頁 |
発売 | 2007年1月 |
価格 | ¥1000+税 |
ヴァイオリニストとしても知られる作曲家エネスコの代表作「ルーマニア狂詩曲第1番」が日譜ラインナップに登場しました。エネスコの祖国ルーマニアの民俗 音楽の影響が色濃く反映されたこの曲は、作曲者が20歳だった1901年に、作曲されました。数種類の旋律が交替し、繰り返しながら次第にアンサンブル全 体が盛り上がって高揚していくこの曲はまさに血湧き肉踊るとでも言うべき音楽。オーケストラが持つ重量感の魅力にも改めて気づかされる1曲です。
composer | Ivanoviči, Iosif |
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作曲家 | イヴァノヴィチ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 382 |
版型 | A5 / 47頁 |
発売 | 2018年11月 |
価格 | ¥900+税 |
ワルツの名曲として知られ、多くの人に聴き覚えのあるであろう〈ドナウ河のさざ波〉ですが、その作曲者イヴァノヴィチについてご存知の方は少ないのではないでしょうか。ルーマニアの軍楽隊長であったイヴァノヴィチは、楽隊で演奏するための小品を多く残しました。〈ドナウ河のさざ波〉もそんな一曲です。1889年のパリ万博ではルーマニア館で演奏され作曲賞を得たといいます。東ヨーロッパの作曲家のワルツとしては珍しく日本でも広く知られた一曲です。
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 声楽・合唱曲 |
品番 | 297 |
版型 | A5 / 24頁 |
発売 | 2007年4月 |
価格 | ¥600+税 |
「ラフマニノフのヴォカリーズ」と言えば、思わず涙を誘われてしまうような深い情感を持った旋律や和音が人気の作品。さまざまな編成で編曲されて、楽器を問わずに広く愛されています。
「ヴォカリーズ」とは歌詞をつけずに母音だけで歌う技法の事です。ラフマニノフは作品34の「14の歌曲」の最後に母音のみで歌う「ヴォカリーズ」を作曲しました。その14曲目があまりに美しかったので、やがて曲集から独立して1曲だけ広く愛されるようになった——これが今日親しまれている「ヴォカリーズ」の成り立ちです。
どうやらラフマニノフ自身もこの曲に愛着があったようで、原曲のピアノ伴奏版以外にオーケストラ伴奏版を作り、さらには声楽パートをヴァイオリンアンサンブルに演奏させた、一風変わった編成のオーケストラ版まで作っています。
ニチフ版では3つの版全てを収録しました。編成による表情の違いを見比べて、聴き比べてみてはいかがでしょう?
composer | Falla, Manuel de |
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作曲家 | ファリャ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 声楽・合唱曲 |
品番 | 243 |
版型 | A5 / 254頁 |
発売 | 2008年6月 |
価格 | ¥2200+税 |
スペインの生んだ大作曲家ファリャの代表作が日譜に登場です!1915年の、"恋は魔術師"に続いて、1927年から1921年にかけて稿を重ねながら作曲された"三角帽子"は、3管編成にピアノを加えたオーケストラの充実した響き、民族音楽の要素のより直接的な使用などから、"恋は魔術師"以後数年間のファリャの変化を伺う事が出来ます。
タイトルである"三角帽子"は、三つ角のある帽子、すなわち権威のシンボルを意味しています。三角帽子を被って威張り散らしている市長が美しい粉屋の女房を見つけ横恋慕してしまい、様々な作戦を練って粉屋の女房の気を引こうとします。だけど市長の思惑どおりにはいかず、予想外の経緯でさんざんな目にあって逃げ出す、というのがこのバレーの筋書きです。「悪代官を懲らしめる」ストーリーの骨子は、日本人にもお馴染みの親しみやすいものですよね。
濱田滋郎先生による解説文では、ストーリーの詳細と、筋書きと音楽との関連もわかりやすく書かれています。是非とも作品理解のためにお役立て下さい。
現在は第一、第二組曲としてバレエから独立して演奏される事も多い"三角帽子"ですが、日譜版は全曲を収めたバレエ版です。組曲としての楽譜をご覧になりたい方も、もれなく全曲お楽しみ頂けますので、安心してお買い求め下さい。
composer | Kalinnikov, Vasily Sergeyevich |
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作曲家 | カリンニコフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 334 |
版型 | A5 / 207頁 |
発売 | 2013年11月 |
価格 | ¥2000+税 |
ロシアの作曲家カリンニコフの交響曲は、そのスラブ民謡を思わせる美しい旋律の魅力により、アマチュアオーケストラの選曲において近年ひときわ注目を浴びる存在となっています。貧しい生まれから作曲を志し、35歳で夭折したカリンニコフは、生涯にふたつの交響曲を残しました。そのうちの第1番が日譜のラインナップに登場です。聴くだけでなく奏でても美しい、旋律の情緒をスコアとともにお楽しみください。
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 354 |
版型 | A5 / 160頁 |
発売 | 2016年12月 |
価格 | ¥1600+税 |
フィンランドを代表する作曲家シベリウスは、祖国フィンランドの自然やそこに住む人々の感受性を反映した独自の作風で知られていますが、彼が30代のころに作曲した〈交響曲第一番〉には、まだロマン派的な民族主義の影響が少なからず現れていました。古典派からロマン派へと引き継がれた伝統的な交響曲の手法にのっとった同曲は、しかしよく聴けば、すでに至るところでシベリウス独自のフィンランド的な個性を見てとることができます。若きシベリウスが唯一無二の個性を確立するまでにたどった道のりが感じられる、趣き深い一曲です。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 316 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2009年8月 |
価格 | ¥700+税 |
映画「アマデウス」の冒頭でも印象的に使われていた、モーツァルトの交響曲第25番ト短調が日譜ラインナップに新たに登場しました。同じト短調の交響曲第40番と絡めて小ト短調とも呼ばれるこの交響曲は、モーツァルトが17歳だった1773年にザルツブルクで作曲された交響曲です。
冒頭の有名なシンコペーションのリズムに始まる思い切った楽想、少ない素材から多彩な音楽を引き出す手法は、まさしく天才だけが書くことができる音楽でしょう。17歳とはいえ、既に多くの大人にも及びつかない希有な世界を手にしていたモーツァルトの才能には改めて驚かされるばかりです。
この、若きモーツァルトの代表作とも言えそうな交響曲をわかりやすく、しかし本質をつかんだ文章で解説してくれるのは浜田滋郎先生。わかりやすさで大好評の浜田節が、モーツァルトのこのシンプルながら深い世界を持った交響曲と幸せな出会いを果たしました!
スコアの見た目もシンプルな曲なので、もうオーケストラスコアを十分読み慣れた方は勿論、これからはじめて挑戦してみたい方にも自信を持ってオススメできる内容です。是非お買い求めください!
composer | Kalinnikov, Vasily Sergeyevich |
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作曲家 | カリンニコフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 383 |
版型 | A5 / 207頁 |
発売 | 2019年3月 |
価格 | ¥2000+税 |
ロシアの作曲家カリンニコフの2つの交響曲のうち、圧倒的に人気が高いのは〈第1番〉ですが、この〈交響曲第2番〉は、全曲にわたってしっかりと組み上げられた力強い作品であると共に、民謡調の旋律により彩られ、一度聴いたらすぐに覚えて口ずさめるような魅力を具えており、創意工夫の高さと仕上げの良さは〈第1番〉にむしろ優ると、玄人筋からは評価されています。当社既刊の〈第1番〉と併せて、広く知られてよい価値を有する作品であり、夭逝の天才カリンニコフの真価を知るためには必聴の曲と言っても過言ではありません。
composer | Saint-Saens, Camille |
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作曲家 | サン=サーンス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 267 |
版型 | A5 / 184頁 |
発売 | 2003年5月 |
価格 | ¥1600+税 |
composer | Tchaikovsky, Pyotr Il'yich |
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作曲家 | チャイコフスキー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 338 |
版型 | A5 / 160頁 |
発売 | 2013年9月 |
価格 | ¥1500+税 |
チャイコフスキーにとって初めての交響曲は、その〈冬の日の幻想〉という標題から連想されるように、ロシアの厳しい冬の印象をたたえ、第一楽章は哀愁漂う民謡風の主題から始まります。第二楽章の甘く叙情的な旋律や、アレグロ楽章での劇的な表現からは、後の名曲の数々に通じる深いロマンティシズムと、北国ロシアの異国情緒が感じられます。チャイコフスキーの交響曲の原点といえる本作、ぜひ楽譜をお手にとってお楽しみください。
composer | Falla, Manuel de |
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作曲家 | ファリャ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 363 |
版型 | A5 / 80頁 |
発売 | 2015年8月 |
価格 | ¥1300+税 |
スペインの国民楽派を代表するファリャが〈スペインの庭の夜〉を着想したのは、彼がフランス・パリに留学していた1909年ごろのことでした。油絵画家サンティアゴ・ルシニョールの連作〈スペインの庭園〉からヒントを得たというこの作品は、当時パリで流行した印象主義の性格をもちつつも、ファリャの故郷であるスペイン、アンダルシアの夜の情緒に満ちています。三つの楽章のそれぞれにスペインを想う題名が与えられた本作は、ファリャが故国に戻って間もない1915年に完成し、翌1916年にマドリードで初演されました。印象主義的な空気感とスペインの香りが融合した幻想的な一品です。
composer | Ravel, Maurice |
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作曲家 | ラヴェル |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 264 |
版型 | A5 / 104頁 |
発売 | 2002年7月 |
価格 | ¥1300+税 |
composer | Ravel, Maurice |
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作曲家 | ラヴェル |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 265 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2002年5月 |
価格 | ¥800+税 |
composer | Smetana, Bedrich |
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作曲家 | スメタナ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 285 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2006年5月 |
価格 | ¥600+税 |
「モルダウ」で有名なスメタナの晩年の代表作です。スメタナが病で聴覚を失ったのは1874年ですが、この作品はその2年後、1876年に作曲されまし た。スメタナはこの作品で彼自身の人生を描いたとされ、4楽章のクライマックスで聴こえてくる高いE音は、彼の聴覚が失われた象徴だと言われています。聴 く人の胸を強く打つこの作品を改めて味わってみませんか?スメタナファン必携の1冊です!
composer | Falla, Manuel de |
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作曲家 | ファリャ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 242 |
版型 | A5 / 120頁 |
発売 | 2008年6月 |
価格 | ¥1300+税 |
スペインが生んだ大作曲家ファリャの作品が日譜から登場しました!
「パリ留学がなかったら、私という作曲家は存在しなかったろう」と言う本人の言葉が示すようにフランス留学で多くの作曲技法を学んだファリャは、第一次世界大戦勃発のためにスペインのマドリードへ戻り、パリで学んだ作曲技法と、かねてから強い興味を抱いていたフラメンコ音楽の融合を試み始めます。1915年に初演されたバレエ音楽《恋は魔術師》はファリャの初期の試みがふんだんに盛り込まれ、人気作品として新しい作曲家の登場を強く印象づけました。
バレエでは、うら若きジプシーの未亡人カンデーラスとその新恋人カルメーロが主役です。二人が近づこうとすると、カンデーラスの死んだ夫が亡霊となり、焼き餅を焼いて邪魔をします。カンデーラスは、美貌の友人ルシーアに頼んで夫の亡霊を誘惑して貰い、夫の亡霊がまんまと気を取られているうちにカンデーラスとカルメーロの二人は愛の誓いを立て、夫の亡霊ははかなく消え失せてしまいます。
このようなストーリーにファリャが作曲した音楽は、まさに『魅力的!』の一言。
オーケストラに歌手やピアノも加えた特別な編成を用いて、アンダルシア地方の鮮やかな色合いを音楽で表現する事に成功しています。
血湧き肉躍るファリャの代表作をすみずみまで味わい尽くして下さい!
エルガーが婚約中の妻に送ったとされる「愛の挨拶」。この愛らしいメロディーはどなたでも耳にした事があるのではないでしょうか?
今ではヴァイオリンの定 番レパートリーとして親しまれる事の多いこの曲、実は原曲はピアノ曲なのです。その後、作曲者自身によってオーケストラ版、ヴァイオリンとピアノ版の2つ の編曲が作られましたが、日譜版の「愛の挨拶」では、なんと編成違いの3バージョン全てを収録致しました!
それぞれの編曲を見比べてみると、細かい表情に 違いがあったり、繰り返しの書き方が違っていたり、これまで見えなかった新しい発見もできるはず!もちろん、どれか好きなバージョン一つとじっくり向き 合ってみるのもいいでしょう。楽譜を片手に、お気に入りのCDを聴き直してみませんか?
composer | Lehar, Franz |
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作曲家 | レハール |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 306 |
版型 | A5 / 24頁 |
発売 | 2008年11月 |
価格 | ¥400+税 |
オペレッタ(喜歌劇)を代表する作品として人気の高いレハール作曲の「メリー・ウィドウ(陽気な未亡人)」。まさにタイトルどおりの愉快な舞台運びと、耳馴染みの良い明快な旋律が人気で、今日ではオリジナルのオーケストラ版はもちろん、吹奏楽用の編曲も全国で繰り返し演奏されています。
この日譜版「メリー・ウィドウ」は、全3幕の本作から、特に高い人気を誇る第10曲「戯れの場と二人のダンス」を抜粋したものです。特に「二人のダンス」として描かれている後半のワルツの何とも言えず優しい気持ちになる音楽は、誰もが聴いたことがある有名な「メリー・ウィドウ・ワルツ」です。台本部分も日本語に完訳対応しています。オリジナルの楽譜を片手に、20世紀初頭ウィーンオペレッタ界の優雅な気分に浸って下さい!
composer | Glinka, Mikhail Ivanovich |
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作曲家 | グリンカ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 161 |
版型 | A5 / 72頁 |
発売 | 2000年8月 |
価格 | ¥700+税 |
composer | Wagner, Richard |
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作曲家 | ヴァーグナー ワーグナー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 37 |
版型 | A5 / 96頁 |
発売 | 2004年5月 |
価格 | ¥1000+税 |
唐沢寿明版「白い巨塔」のBGMとしても効果的に使われていたタンホイザー序曲が登場!荘厳な響きはドイツ音楽の神髄に迫ります!ワーグナー入門としても最適!
composer | Dvorak, Antonin |
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作曲家 | ドヴォルジャーク |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | オペラ |
品番 | 369 |
版型 | A5 / 15頁 |
発売 | 2016年7月 |
価格 | ¥600+税 |
交響曲〈新世界〉などで知られるドヴォルジャークですが、彼がオペラを手がける作曲家でもあったことをご存知でしょうか。その代表作というべき歌劇〈ルサルカ〉では、水の精ルサルカと人間の王子との悲恋がメルヘンチックに描き出され、なかでも劇中、ルサルカが王子への想いを歌い上げるアリア「月に寄せる歌」は、その甘美な響きによって広く親しまれています。作曲家の母国語であるチェコ語のほか、ドイツ語で歌われる機会も多い「月に寄せる歌」ですが、スコアには今回、これら二ヶ国語の歌詞を併記しました。ドヴォルジャークらしい旋律の美しさに満ちた、ロマンティックなアリアをお楽しみください。
composer | Smetana, Bedrich |
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作曲家 | スメタナ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 93 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2002年5月 |
価格 | ¥700+税 |
composer | Rossini, Gioachino |
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作曲家 | ロッシーニ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 321 |
版型 | A5 / 80頁 |
発売 | 2010年8月 |
価格 | ¥900+税 |
ロッシーニが数多く書いたオペラとその序曲はシンプルさとユーモアがあいまった今日でも大人気です。ウィリアム・テル序曲や泥棒かささぎ序曲などの特に有名な序曲に隠れて少し目立たない存在のセミラーミデですが、この序曲にもやはりロッシーニ節は健在!
短い断片を何度も何度も繰り返してオーケストラの音量でドラマを作ってしまったり、メロディに12個も出てくる16分音符の同音反復、1小節ごとに交代するフォルテとピアノ、突然顔を出すアダージョの意味深な表情・・・
まさにどこを切っても、オペラを知り尽くしていたロッシーニの自由闊達な音楽が飛び出してきます。オペラ本体を知らずとも、知っていたら尚、この序曲を楽しみ尽くせるでしょう。是非この《セミラーミデ》序曲でロッシーニのユーモアを味わってください。
composer | Chabrier, Emmanuel |
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作曲家 | シャブリエ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 162 |
版型 | A5 / 80頁 |
発売 | 2000年11月 |
価格 | ¥800+税 |
ヴェルディの歌劇《椿姫》から第1幕への前奏曲が新登場です。ヴィオレッタとアルフレッドの愛を描いたこのオペラで最も有名なのは、コンサートでも盛んに演奏されている「乾杯の歌」ですが、切ないヴァイオリンのアンサンブルから始まるこの第1幕への前奏曲もどこかで耳にした事のある人は多いのではないでしょうか。
わずか50小節強のコンパクトな作品ですが、ヴェルディ一流のシンプルで美しい和声とメロディの美しさで聴く人に強い印象を残し、これから始まるオペラの幕開けを告げます。
楽譜の見た目もシンプルで、クラリネットが移調のないC管なので、スコアを読めるようになりたいけれどどの曲から始めたら良いかわからない、というお客様への最初の一冊としてもお勧め出来ます。
解説は、わかりやすく楽しいと大好評の濱田滋郎先生。なんと英語訳もついています。
composer | Gluck, Christoph Willibald von |
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作曲家 | グルック |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 オペラ |
品番 | 294 |
版型 | A5 / 20頁 |
発売 | 2006年7月 |
価格 | ¥400+税 |
「精霊の踊り」は、グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の第2幕第2場のために作曲されたものですが、フルートの美しくもはかない旋律が印 象的であるため、現在ではこの曲だけを抜粋した形でも広く親しまれています。この日譜版の登場により、これまで身近だったピアノ伴奏編曲版だけでなく、原 曲のオーケストラ版のスコアも身近に感じて頂けるののではないでしょうか。
なお、付録として同じグルックの作曲したオペラ「アルミド」から「ミュゼット」 も収録致しました。こちらはピアノの教室で弾かれている曲、と言った方がわかるかもしれません。
近年再評価の進んでいるグルックです。是非改めて、彼の作品の魅力を味わってみませんか?
composer | Bartok Bela |
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作曲家 | バルトーク |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 394 |
版型 | B5 / 99頁 |
発売 | 2020年1月 |
価格 | ¥1500+税 |
バルトーク中期の主要作品の一つ〈舞踏組曲〉は1923年、ハンガリー首都ブダペストの成立50周年記念祭典のために作曲されました。その特徴的な、複雑に入り組んだリズムをはじめ、種々の点で一般のオーケストラには難曲とされています。曲は6つの部分からなり、各部分はそれぞれ民俗舞曲的な性格を帯びていますが、それらの主題はバルトークの自作で、単にハンガリーの民俗音楽のみに由来するのではなく、もっと広汎に、諸国の民俗音楽の特色を自由に採り入れています。
composer | Elgar, Edward |
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作曲家 | エルガー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 266 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2000年8月 |
価格 | ¥600+税 |
トリノオリンピックで金メダルを取った荒川静香選手がBGMで使った事で一躍有名になった「誰も寝てはならぬ」が日譜ラインナップに登場です!
オリンピッ クで曲の魅力に取りつかれた方も、以前からこの曲が好きだった方も、お気に入りのCDを聴きながら楽譜を眺めてみてはいかがですか?
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | オペラ |
品番 | 389 |
版型 | B5 / 41頁 |
発売 | 2019年10月 |
価格 | ¥800+税 |
〈後宮からの逃走〉は、モーツァルトがウィーンに居を移し自由を謳歌するとともに、結婚相手となるコンスタンツェと交際を進めていた溌剌とした青春時代の作品です。イタリア語によるオペラがまだ幅を利かせていた当時、モーツァルトが、より本格的なジンクシュピール(歌芝居)すなわちドイツ語オペラとして書き上げた最初の傑作で、物語はトルコの海辺にある太守の宮殿を舞台とし、主人公の若者が自分の婚約者を彼女が囚われているトルコの後宮から救い出し、共に逃げようとするものです。軽快で華やかな序曲は、コンサートの曲目として人気が高く、しばしば演奏されます。管弦楽にピッコロ、バス・ドラム、トライアングル、シンバルが含まれるのは、18世紀頃ウィーンでもよく聴かれたというトルコ軍楽の響きに因んでいると言われます。