日本楽譜出版社

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 菅野浩和
ジャンル 管弦楽曲 弦楽オーケストラ
品番302
版型A5 / 16頁
発売2008年4月
価格¥300+税
構成:
  • Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb, Timp.(Option)
内容:単一楽章

祝祭的アンダンテ、とも訳される作品です。
わずか80小節ほど、演奏時間にして5分程度のきわめてシンプルなこの小品は、もとはある祝賀会のために、弦楽四重奏曲として書かれた作品でした。後にシベリウス自身の手によって弦楽合奏曲として編み直され、現在では弦楽合奏曲として親しまれる機会の方が多いようです。
祝祭的、とは言ってもお祭り騒ぎのような賑やかさはこの曲にはありません。ゆったりとした歩みの中で、真摯に祈りあげるかのような表情が印象的な作品です。

シベリウス研究の第一人者、菅野浩和先生による解説とともにお楽しみ下さい。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 溝部国光
ジャンル 管弦楽曲
品番110
版型A5 / 16頁
発売2008年1月
価格¥400+税
構成:
  • Ob, E.H, Cl-B, Fg, 4Hr, 3Tb, Timp, Hp, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb
内容:単一楽章

シベリウスは、フィンランディアをはじめとして多くの交響詩を作曲しています。「交響詩」とはオーケストラで描く物語の事。具体的なストーリーやイメージに基づいて曲が組み立てられ、それぞれの場面描写が音楽で奏でられていくので、脳裏に映像が浮かぶかのように音楽の移りかわりを楽しむことが出来ます。

シベリウスは交響詩の素材をフィンランドの民族叙事詩である「カレワラ」に求め、4つの交響詩からなる「レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲)」を作曲しました。
その中でも特に人気が高く、独立して演奏される機会が多いのがこの「トゥオネラの白鳥」で、黄泉の国トゥオネラに流れる黒い川で悲しい鳴き声を上げる白鳥の様子を描いていると言われます。この世のものとは思えない神秘的な美しさを湛えたこの曲は、他の大作曲家とは違った独特の世界観を持つシベリウスだからこそ書けた作品だと言えるでしょう。特に複雑な事をするわけでもなく、むしろシンプルな音使いで書かれた作品ですが、あやうげな美しさを持った音楽が、聴く人を強く惹きつけます。

フィンランディアのように強いメッセージ性をもった音楽だけがシベリウスの音楽ではありません。シベリウスの別の顔を知るにもうってつけの1曲。濱田滋郎氏の解説も、曲の理解を助けてくれる充実の筆致です。この楽譜と一緒に、曲の世界に触れてみませんか。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 濱田滋郎
ジャンル 管弦楽曲 ピアノ曲
品番109
版型A5 / 48頁
発売2008年1月
価格¥700+税
構成:
  • 2 Fl, 2 Ob, 2 Cl, 2 Fg, 4 Hr ,3 Tp, 3 Tb, Tub, Tim, B.D., Cym,BD, Trgl.
内容:
  • 単一楽章
  • ・オーケストラ版(原曲)
  • ・ピアノ編曲版(シベリウス自身による)
  • の2バージョンを収録

フィンランドの第2の国歌とも言われ、シベリウスの代表作でもある「フィンランディア」の登場です。

曲中に出てくる有名な美しいメロディーは、フィンランド人でない私たちの心にも訴えかけてくる力を持っています。広く愛されている曲なので、オリジナルやさまざまな編曲版を聴いたり、実際に演奏し、歌ったこともある方も多いのではないでしょうか?

日譜版では、シベリウス自身の手によるピアノ編曲版も収録しているので、より身近にフィンランディアの世界を体感していただく事が出来ます。もちろん、原曲であるオーケストラ版も収録しているので、シベリウスがどのようにオーケストラを扱ったのか、つぶさに観察することも出来ます。

教育メソッドや社会福祉、環境問題への取り組みなどで国際的にフィンランドへの関心が高まる中、改めてシベリウスの音楽に接してみるのも良いのではないでしょうか。1冊で2度おいしい日譜版のフィンランディア。是非ともお買い求め下さい。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 菅野浩和
ジャンル 管弦楽曲 弦楽オーケストラ
品番304
版型A5 / 32頁
発売2008年4月
価格¥400+税
構成:
  • Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb, Timp, Tlgl
内容:
  • Ⅰ.恋する者
  • Ⅱ.愛する者の通る道
  • Ⅲ.こんにちは — さようなら

ラカスタヴァとはフィンランド語で「恋する者」という意味です。
まさにタイトルどおり、幸せに包まれている恋人たちにぴったりなこの音楽は、実は同名の男性合唱曲から弦楽合奏への編曲作品です。ですが、まるで最初から弦楽器のために作曲されたかのように、弦楽合奏特有の暖かみのあるハーモニーや、ロマンティックな旋律、時折出てくるソロ楽器と合奏の語らいが生き生きと、そして切なく描かれています。

他のシベリウス作品とは少し違った性格を持った、親密さに溢れた作品。菅野浩和先生による解説といっしょにお楽しみ下さい。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 佐々木茂生
ジャンル 協奏曲
品番303
版型A5 / 130頁
発売2008年7月
価格¥1300+税
構成:
  • 2Fl, 2Ob, 2Cl, 2Fag, 4Cor, 2Trbe, 3Trbn, Timp, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb
内容:全3楽章

日譜のシベリウス作品に、ヴァイオリン協奏曲が加わりました!
幻想的でありながら美しい冒頭を持つ第1楽章、ため息の出るような和声の移ろいの上に息の長い旋律が展開する第2楽章、そして北欧の大地に春が芽吹く喜びの踊りを表現したかのような、躍動感ある第3楽章・・・と、どこをとっても聴き所満載の、シベリウス唯一の協奏曲です。
実はシベリウスは音楽大学の学生だった頃はヴァイオリニストを目指し、ピアノよりもヴァイオリンを得意としていました。となると、ヴァイオリンの能力が最大限に生かされて魅力に溢れた協奏曲となったのも当然、と言うところかもしれませんね。

チャイコフスキーやメンデルスゾーンの協奏曲と並んで頻繁に演奏されている作品です。是非楽譜を手にして、シベリウスの最も得意とした楽器の表現に耳を傾けてみて下さい。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 濱田滋郎
ジャンル 交響曲
品番354
版型A5 / 160頁
発売2016年12月
価格¥1600+税
構成:
  • 2Fl, 2Ob, 2Cl(A), 2Fg, 4Cor, 3Trp, 3Trb, Tub, 3Timp, Tri, G.C., Piatti, Harp, Vn1, Vn2, Vla, Vc, Cb
内容:I. Andante ma non troppo II. Andante (ma non troppo lento) III. Scherzo IV. Finale (Quasi una Fantasia)

フィンランドを代表する作曲家シベリウスは、祖国フィンランドの自然やそこに住む人々の感受性を反映した独自の作風で知られていますが、彼が30代のころに作曲した〈交響曲第一番〉には、まだロマン派的な民族主義の影響が少なからず現れていました。古典派からロマン派へと引き継がれた伝統的な交響曲の手法にのっとった同曲は、しかしよく聴けば、すでに至るところでシベリウス独自のフィンランド的な個性を見てとることができます。若きシベリウスが唯一無二の個性を確立するまでにたどった道のりが感じられる、趣き深い一曲です。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 青島広志
ジャンル 交響曲
品番300
版型A5 / 152頁
発売2008年4月
価格¥1400+税
構成:
  • 2Fl, 2Ob, 2Cl, 2Fg, 4Hr, 3Tp, 3Tb, Tuba, Timp, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb
内容:全4楽章

7曲あるシベリウスの交響曲の中でももっとも人気の高い「第2番」の登場です。
広大な自然に身を置いているかのような情景から始まるこの交響曲は、35歳のシベリウスが書き上げたものです。まさに作曲家としての熟成が始まった時期で、どの瞬間にもシベリウスの個性が発揮され、彼ならではのシンプルでありながらも奥行きの深い音楽を心ゆくまで堪能できます。特に、執拗に上り下りの音階が繰り返される終楽章は、オーケストラ書法を得意としたシベリウスの面目躍如たる音楽。オーケストラの重量感で奏でられるフレーズが、圧倒的な説得力をもって胸に迫ってきます。楽譜を見た方は、聴いた印象とは違って整然と計画された楽譜に驚くかもしれません。

ぜひ楽譜を手にとって、この曲がひときわ強い支持を集めている理由をたしかめてみませんか?

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 緒方恵
ジャンル 交響曲
品番359
版型A5 / 134頁
発売2016年3月
価格¥1500+税
構成:
  • 2Fl, 2Ob, 2Cl(B), 2Fg, 4Cor, 3Trp(B), 3Trb, Timp, VnI, VnII, Vla, Vc, Cb
内容:I. Tempo molto moderato - Allegro moderato II. Andante mosso, quasi allegretto III. Allegro molto - Largamente assai

シベリウスの〈交響曲第5番〉は、1915年、作曲者の生誕50周年を祝うコンサートに向けて作曲され、初演されました。後に二度の改訂を経て、1919年に完成稿に至ったこの交響曲は、1914年に勃発した第一次世界大戦、そして続く1917年のの祖国フィンランドの独立宣言、さらに翌1918年まで続いたフィンランド内戦と、作曲者シベリウスをとりまく動乱のなかで生まれました。〈交響曲第5番〉でのシベリウスの表現はしかしながら、そうした戦いよりはむしろ、人間それ以前の、生命や大地、自然の偉大さを賛えることへと向かいました。激動の時代のなかでシベリウスが捉えた、自然の厳しさ、そして美しさ、雄大さがみごとに描き出された一曲です。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 緒方恵
ジャンル 交響曲
品番360
版型A5 / 74頁
発売2015年11月
価格¥1300+税
構成:
  • 2Fl, 2Ob, 2Cl(B), 2Fg, 4Cor(F), 3Trp(B), 3Trb, Timp, Vn I, Vn II, Vla, Vc, Cb
内容:

シベリウス最後の交響曲となった〈交響曲第7番〉は、シベリウスの最高傑作と称されることもある、崇高な響きをもった名作です。1924年に初演されたこの曲は、交響曲の名を冠しながらも単一楽章からなっており、当初は〈交響幻想曲(ファンタジア・シンフォニカ)〉という名で発表されました。シベリウスの出発点となったフィンランドの民族主義の響きを残しながらも、本作で彼の表現はさらにその先の抽象的な自然や宇宙へと昇華されています。シベリウスの内なる精神性を音によって体現した大作をお楽しみください。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 石原真
ジャンル 管弦楽曲
品番361
版型A5 / 58頁
発売2015年10月
価格¥1000+税
構成:
  • 3Fl.(III. ossia Pic.), 2Ob, C.i, 2Cl(in A), B.Cl(in B), 2Fg, C.Fg, 4Cor, 3Trp, 3Trb, 3Timp, Vn.1, Vn.2, Vla, Vc, Cb.
内容:

シベリウスの交響詩の最高傑作ともいわれる〈タピオラ〉は、フィンランドの国民的叙事詩〈カレワラ〉に登場する森の神・タピオの棲家を意味します。生涯のほとんどをフィンランドで過ごしたシベリウスは〈カレワラ〉に深く心惹かれ、これを題材とした楽曲を多く記しました。その中でも〈タピオラ〉は、シベリウスが残した最後の大作として知られています。満91歳没と長寿であったシベリウスですが、1925年、60歳で〈タピオラ〉を作曲した後は、ほとんど新作を発表しなくなりました。フィンランドの広大な自然を思わせるシベリウス晩年の境地をお楽しみください。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 大束省三
ジャンル 管弦楽曲 ピアノ曲
品番301
版型A5 / 32頁
発売2008年3月
価格¥400+税
構成:
  • Fl, Cl, 2Hr, Timp, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb
内容:単一楽章。原曲のオーケストラ版と、シベリウス自身によるピアノ編曲版の2バージョンを収録

浮遊感ただよう旋律と和音が魅力的なシベリウスの小品が日譜に登場しました!

「ワルツ」と聞くとヨハン・シュトラウス父子のように華やかな雰囲気を持ったワルツ思い起こす人が多いかもしれませんが、このシベリウスのワルツでは冒頭からとらえどころのない不思議な和音が聞こえてきて、ずっと決定的な安定感が来る事を避けているかのようです。どんどん繰り返される小さな転調が収まって、やっと「普通の」舞踏会らしい雰囲気になってきたかと思ったら、いつの間にか曲は激情の渦巻く世界へ。そして最後には冒頭のワルツが穏やかに響いて、まるで今までの白昼夢から醒めたかのように曲を閉じます。

小品とは言え、一筋縄ではいかないシベリウスの作風が濃縮されていると言えるでしょう。一風変わった曲想は一度耳にすると心を捉えて離さなくなるかもしれません。数々のオーケストラのCDでカップリング曲として収録されているので、もしかすると「フィンランディア」よりも耳にする機会が多い曲かもしれませんね。

原曲のオーケストラ版はもちろん、シベリウス自身によるピアノ編曲版の楽譜も収録しましたので、身近にシベリウスの浮遊感を楽しんでいただく事も可能ですし、さらには北欧音楽の第一人者である大束省三先生の解説もついています。一気に資料が揃ってしまう日譜版「悲しきワルツ」。是非お買い求め下さい!

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 神部智
ジャンル 管弦楽曲
品番518
版型A5 / 28頁
発売2023年11月
価格¥900+税
内容:

シベリウスの〈春の歌〉は、フィンランドの文化・教育協会からの依頼で作曲された音詩で、当初は〈即興曲〉という曲名で発表され、後に〈春の歌〉に改稿・改題されました。ある時から曲に「春の哀しみ」という副題が添えられるようになりましたが、それは作曲者の親友カルペランが「忍耐強くゆっくり訪れる北国の春、切ない哀愁について記したらどうか」と提案したからではないかと考えられています。明確な輪郭の旋律が終始全体を主導し、その瑞々しい歌謡性が曲に抒情的な色彩を加えています。北欧音楽やシベリウス研究で知られる神部智氏の解説付き。

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composer Sibelius, Jean
作曲家 シベリウス
解説者 菅野浩和
ジャンル 管弦楽曲
品番307
版型A5 / 64頁
発売2009年1月
価格¥800+税
構成:
  • 2 Fl(1Picc), 2Ob(1E.H), 2Cl, 2Fg, 4Hr, 3Tp, 3Tb, Tuba, Timp, B.D, Tri, Tamb, Cym, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb
内容:
  • I 間奏曲 Intermezzo
  • II バラード Ballade
  • III 行進曲風に Alla Marcia

日譜のシベリウス・シリーズに組曲《カレリア》が加わりました!

カレリアとは現在のフィンランド南東部からロシアの北西部にまたがる森林と湖沼が広がる地方の名前で、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」もこの地で育まれました。シベリウス自身も愛妻アイノとの新婚旅行で1892年にこの地を訪れています。
この旅行の翌年に野外劇用の音楽として作曲されたもののから3曲を抜粋したのがこの組曲《カレワラ》です。

雄大な自然を思わせるホルンのメロディから始まる《間奏曲》、まるで伝説を語るような厳かでやさしいメロディが堪能できる《バラード》、そして明るい陽差しの中を心地よく進んでいくような《行進曲風に》。特に《行進曲風に》は独立して演奏される機会も多いですし、近年も薬のコマーシャル音楽として使われていたことがあるので、知らないうちに耳にされている方も多いかもしれません。

どの曲からもシベリウスが過ごしたカレリア地方の雄大な風景が見えてくるかのようです。
絵画的な魅力も併せ持ったこの組曲、ぜひ目でスコアを確かめてみませんか?