composer | Wagner, Richard |
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作曲家 | ワーグナー |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 521 |
版型 | A5 / 49頁 |
発売 | 2024年4月 |
価格 | ¥1000+税 |
ケルトの民間伝承に取材した楽劇〈トリスタンとイゾルデ〉は、ヴァーグナーが人妻マティルデ・ヴェーゼンドンクへの恋愛感情を芸術作品へと昇華させたものです。西洋音楽の基礎をなす機能和声を崩壊寸前まで拡大した「トリスタン和音」が響く〈第1幕への前奏曲〉に、第3幕の結尾で歌われる〈イゾルデの愛の死〉を続けた〈前奏曲と愛の死〉は、この楽劇の本質を象徴的に捉えた楽曲となっています。
composer | Prokofiev, Sergey Sergeevich |
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作曲家 | プロコフィエフ |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 520 |
版型 | A5 / 39頁 |
発売 | 2024年2月 |
価格 | ¥1000+税 |
composer | Strauss, Richard |
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作曲家 | シュトラウス, リヒャルト |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 508 |
版型 | A5 / 92頁 |
発売 | 2022年2月 |
価格 | ¥1400+税 |
前作〈ツァラトゥストラ〉を完成した翌年、ベルリオーズは大衆小説『ドン・キホーテ』にもとづく同曲に着手し、完成させました。主人公ドン・キホーテと従者サンチョ・パンサにそれぞれチェロとヴィオラの独奏パートを充て、それぞれに特定の主題を与えて場面に応じ変奏させています。とはいえ、本作は二重協奏曲や変奏曲という既成のジャンルで括ることはできません。作曲者自身は「騎士の性格をもった主題による幻想的変奏曲」という副題を与えていますが、一般的に“交響詩”に分類され、彼の代表作である次作の〈英雄の生涯〉とは本人が「一対の作品」と呼んでいる作品です。是非お手元に置いてお楽しみください。
composer | Wagner, Richard |
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作曲家 | ワーグナー |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 358 |
版型 | A5 / 71頁 |
発売 | 2015年10月 |
価格 | ¥1200+税 |
映画やアニメの中で耳にする機会も多いワーグナーの〈ヴァルキューレの騎行〉ですが、元々は楽劇〈ニーベルングの指環〉の第2作〈ワルキューレ〉第3幕冒頭部として作曲され、後に管弦楽曲として独立しました。ヴァルキューレは、神々の長であるヴォータンの9人の娘たちを意味します。〈ヴァルキューレの騎行〉では、「指輪」を奪還しようとする敵から城を守るため、彼女たちヴァルキューレが地上の戦いで死んだ勇者たちを復活させようと亡骸を集め、天上へ運ぶ場面が描かれました。ワーグナーはこうした戦場の様子を躍動感あふれるライトモティーフで描いています。映画〈地獄の黙示録〉など、現在でも戦いの場面の音楽として聴かれることの多い本作、スコアとともにお楽しみください。
composer | Hindemith,paul |
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作曲家 | ヒンデミット |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 388 |
版型 | A5 / 90頁 |
発売 | 2019年4月 |
価格 | ¥1500+税 |
交響曲〈画家マティス〉は、ヒンデミットの代表作であると共に、彼の創作の転機を画した作品です。芸術創作と社会との板挟みになった芸術家の葛藤をテーマにしており、同名のオペラと並行して作曲、1934年に初演され大成功を収めました。各楽章は、画家マティスことマティアス・グリューネヴァルトの〈イーゼンハイムの祭壇画〉に含まれるパネルと関係づけられています。作曲者は標題音楽ではないとしながらも、「絵を見ている時と同じ心的状態を生み出すことを目指した」と述べています。モダンな空気感を湛えた幻想的な音楽を、本スコアと共にお楽しみ下さい。
composer | Wagner, Richard |
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作曲家 | ワーグナー |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 357 |
版型 | A5 / 62頁 |
発売 | 2016年4月 |
価格 | ¥1000+税 |
若きワーグナーの出世作となった歌劇〈リエンツィ〉は、その序曲によって今日でも広く知られています。オペラ作曲家としての成功を求めて26歳でパリに進出したワーグナーですが、売り込みはなかなか上手くいきませんでした。苦境のなかパリで完成した全5幕の大作〈リエンツィ〉は結局、ワーグナーの母国ドイツ・ドレスデンの宮廷劇場で初演され、成功を収めます。14世紀のローマで大衆の指導者となった実在の人物を描いた〈リエンツィ〉は、後にワーグナーに傾倒した独裁者ヒトラーに特に愛され、プロパガンダに多く用いられた楽曲でもあります。音楽史と政治史の交錯する一曲、そうした歴史にも思いを馳せつつお楽しみください。
composer | Strauss, Richard |
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作曲家 | シュトラウス, リヒャルト |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 392 |
版型 | A5 / 105頁 |
発売 | 2019年12月 |
価格 | ¥1500+税 |
19世紀中頃、交響曲創作はかつての勢いを失い、物語性や文学性を帯びた交響詩へとシフトしていました。そうした中、〈ドン・フアン〉で独自のスタイルを確立したリヒァルト・シュトラウスが間髪入れずに取り組んだのが、本作〈死と変容〉です。病床にある芸術家の回想や、死との闘いを描写していますが、ここでの“死”は体験に基づくものというよりは象徴的・観念的なもので、対極的な主題が激しい緊張関係を経て平安へと至る音楽ドラマが、死との闘争、そこからの救済と解放というロマン派的なイメージと結びついています。大編成の管弦楽を最高度の職人技で織り上げた絢爛たる音絵巻です。