composer | Mozart, Leopold |
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作曲家 | モーツァルト, レオポルド |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 協奏曲 |
品番 | 79 |
版型 | A5 / 16頁 |
発売 | 1965年3月 |
価格 | ¥300+税 |
あのモーツァルトのお父さん、レオポルドの曲です。と紹介しなくてはいけないくらい、現代ではレオポルト・モーツァルトの存在は「息子のおまけ」として扱われることが多くなってしまいましたが、彼の書いた史上初のヴァイオリン教則本「ヴァイオリン奏法」は、現在でも当時の演奏習慣を知る上で貴重な資料とされていますし、自身も作曲家、ヴァイオリン奏者として活躍し副宮廷楽長まで務めたレオポルトは、音楽家としてもひとかどの人物であったと思われます。 彼が「おもちゃの交響曲」を作曲したのは晩年になってから。つまり、もうモーツァルトが充分に成長した後の作品ということになりますが、こんな「おもちゃの交響曲」を作ってしまうユーモアをもった父親のところで熱心な音楽教育を受けたから、アマデウスが育ったんですね。
マーラーの交響曲5番の第4楽章“アダージェット”が日譜ラインナップに加わりました!
マーラーの作品の中でもひときわ高い人気を誇るこの楽章は通常のクラシックのコンサートやCDだけではなく、全世界で500万枚以上売れたと言われる記念碑的なCD「アダージョ・カラヤン」のタイトル曲として、あるいはヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」をはじめ国内外の数々の映画・ドラマでも効果的に使われています。マーラーの曲だとは知らないうちに、この曲を聴いたことのある人も多いかもしれませんね。
冒頭の静謐なメロディ、後半の激情を秘めた頂点、全編にわたる、息の長い旋律の美しさはたしかに映像との相性が良いのかもしれません。ハープと弦楽器のみ、というシンプルな編成で書かれているとは信じがたいほどの表現の幅広さは、作曲家マーラーの筆力の確かさを印象づけています。
これまで存在した他社版のアダージェットの楽譜は、250ページにも及ぶ分厚い「交響曲5番」の中の1つの楽章として紹介されていたためにページ数を抑える必要があり、10分を超える音楽がわずか5ページに凝縮された、音符間の狭いレイアウトが殆どでした。
それに対し、第4楽章のみを抜粋した今回の日譜版は、アダージェットのテンポ感にふさわしく8ページのゆったりめのレイアウトを施し、より自然な視線の動きに対応できるように作られています。店頭で見比べていただければ違いがご納得いただけるでしょう。
さらに、ピアノ版(編曲:堀内貴晃)の楽譜も併録。大好きな曲をもっと身近に楽しみたい、との要望にもお応えします。単なる音符の置き換えではなく、ピアノで弾く場合の効果も考慮された編曲となっています。
楽譜中で使用されているドイツ語の日本語対訳一覧も収録してあります。解説は曲の魅力の秘密をわかりやすい文章で紹介してくれることに定評のある濱田滋郎先生。これだけで「アダージェット」の全てが揃う1冊です。
composer | Strauss, Richard |
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作曲家 | シュトラウス, リヒャルト |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 330 |
版型 | A5 / 176頁 |
発売 | 2012年12月 |
価格 | ¥1800+税 |
この曲は、リヒャルト・シュトラウスが10代の頃ドイツ・アルプスを登山したときの体験がもとになっていると言われ、ニーチェの著作〈アンチクリスト〉の理念から影響を受けて作曲されました。〈自然の中での解放〉を根底に、夜明けから日没までのアルプスの雄大な自然の情景、登山者の目に映る情景や心象風景を、巧みなオーケストレーションで描写しています。
composer | Lalo, Edouard |
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作曲家 | ラロ |
解説者 | 佐々木茂生 |
ジャンル | 交響曲 協奏曲 |
品番 | 78 |
版型 | A5 / 168頁 |
発売 | 1993年4月 |
価格 | ¥1300+税 |
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 20 |
版型 | A5 / 62頁 |
発売 | 2020年11月 |
価格 | ¥800+税 |
ハイドンの〈交響曲第94番〉は「ザロモン交響曲」2番目の作品で、1792年のロンドン社交シーズンの演奏用として作曲されました。これは第2楽章の例の有名な箇所によって、英国では一般に「驚愕」という俗称で知られ、ドイツでは「太鼓付の交響曲」と呼ばれています。初演は作曲者自身の指揮により行なわれ、聴衆の熱狂的な拍手を浴びました。ハイドンの特長を最もよく現わした名曲であり、現今においても世界中の聴衆に愛好されています。
composer | Franck, César |
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作曲家 | フランク |
解説者 | 石原真 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 366 |
版型 | A5 / 160頁 |
発売 | 2017年2月 |
価格 | ¥1700+税 |
19世紀フランスの作曲家セザール・フランクは、楽曲中で数少ない動機のみを徹底して用いる循環形式を駆使した作曲家として知られています。ベートーヴェンの中期作品以降から重要な技術として認識されるようになった循環形式は、フランクの〈交響曲 ニ短調〉においても用いられており、そこでは彼の得意とした主題労作の手法が存分に生かされています。作曲の技法を学ぶうえでも重要な作品とされる同曲ですが、今回、スコアに付属する楽曲解説では、この循環形式の手法についても詳しい分析を掲載しました。フランクの熟達した作曲術を解説と共にお楽しみください。
composer | Bizet, Georges |
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作曲家 | ビゼー |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 380 |
版型 | A5 / 88頁 |
発売 | 2018年10月 |
価格 | ¥1200+税 |
交響曲といえば、とりわけドイツの作曲家による活躍が目立つ分野ですが、歌劇〈カルメン〉などで知られるフランスの作曲家ビゼーもその若き日に交響曲を作曲していました。20歳のビゼーによる〈交響曲 ハ長調〉は、古典的な交響曲の楽器編成や内容に沿って構成されており、作曲学習の一環として書かれた作品であることを伺わせます。しかしながら、その中にはむしろロマン派的な感情の発露をしめすような楽想もあり、後に作曲家が創造する輝かしい響きの片鱗を想わせるかのようです。当時弱冠20歳のビゼーの手による交響曲をお楽しみください。
composer | Schubert, Franz |
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作曲家 | シューベルト |
解説者 | 澤谷夏樹 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 503 |
版型 | B5 / 122頁 |
発売 | 2021年11月 |
価格 | ¥1600+税 |
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 19 |
版型 | B6 / 88頁 |
発売 | 1964年5月 |
価格 | ¥600+税 |
composer | Kalinnikov, Vasily Sergeyevich |
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作曲家 | カリンニコフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 334 |
版型 | A5 / 207頁 |
発売 | 2013年11月 |
価格 | ¥2000+税 |
ロシアの作曲家カリンニコフの交響曲は、そのスラブ民謡を思わせる美しい旋律の魅力により、アマチュアオーケストラの選曲において近年ひときわ注目を浴びる存在となっています。貧しい生まれから作曲を志し、35歳で夭折したカリンニコフは、生涯にふたつの交響曲を残しました。そのうちの第1番が日譜のラインナップに登場です。聴くだけでなく奏でても美しい、旋律の情緒をスコアとともにお楽しみください。
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 増田宏三 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 80 |
版型 | A5 / 172頁 |
発売 | 1993年5月 |
価格 | ¥1200+税 |
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 313 |
版型 | A5 / 84頁 |
発売 | 2009年12月 |
価格 | ¥800+税 |
音楽史に鮮烈な印象を残したベートーヴェン最初の交響曲です。ハ長調の交響曲なのにヘ長調の属和音からはじまる、という一点だけを取り上げても、音楽史上この曲がどれほど重要であるかを想像するに充分なはず。もちろんこの曲の魅力はこれだけに留まらず、後のベートーヴェンに見られるような熟練とはひと味違った若々しいエネルギーが聴く人を虜にすることでしょう。
ベートーヴェンのこの若き傑作の解説を担当しているのは、ドイツ・リューベック音大への留学から帰国したばかりの新鋭作曲家、西尾洋氏。わかりやすい筆致で曲の隠された魅力を紹介し、読者の理解を確実で深いものへと変えてくれます。
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 354 |
版型 | A5 / 160頁 |
発売 | 2016年12月 |
価格 | ¥1600+税 |
フィンランドを代表する作曲家シベリウスは、祖国フィンランドの自然やそこに住む人々の感受性を反映した独自の作風で知られていますが、彼が30代のころに作曲した〈交響曲第一番〉には、まだロマン派的な民族主義の影響が少なからず現れていました。古典派からロマン派へと引き継がれた伝統的な交響曲の手法にのっとった同曲は、しかしよく聴けば、すでに至るところでシベリウス独自のフィンランド的な個性を見てとることができます。若きシベリウスが唯一無二の個性を確立するまでにたどった道のりが感じられる、趣き深い一曲です。
composer | Elgar, Edward |
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作曲家 | エルガー |
解説者 | 等松春夫 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 290 |
版型 | A5 / 192頁 |
発売 | 2007年12月 |
価格 | ¥1800+税 |
「愛の挨拶」や「威風堂々」などで知られるエルガーですが、親しみやすいこれらの作品は、彼の多彩な作風のほんの一面を示しているにすぎません。彼は、イギリス音楽史上まれに見る交響曲作家でもあるのです。
彼がこの「交響曲 第1番」を書き上げたのは、既に名声も確立されていた1908年、51歳の時でした。まさに作曲家として円熟の極みを見せていた頃で、この曲の中でも、至る所にちりばめられた旋律群の複層的な重なり合いや、オーケストラの重層的な扱い方によって彼の才能と、この作品に対する並々ならぬ意欲が汲み取れるでしょう。
それを反映した重厚さに満ちた全4楽章、50分のこの大作は、エルガーのみならずイギリスを代表する交響曲です。もちろん、単に重厚なだけではありません。随所でメロディーメイカーとしてのエルガーの才能も輝いています。
エルガーの才能がたっぷりと詰め込まれたこの作品をわかりやすくガイドしてくれるのは、英国エルガー協会会員・エルガー研究者の等松春夫氏です。
エルガー生誕150周年の最後を飾る、エルガーの意欲作!
composer | Schumann, Robert |
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作曲家 | シューマン |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 390 |
版型 | A5 / 215頁 |
発売 | 2020年9月 |
価格 | ¥1800+税 |
31歳のシューマンはこの交響曲の草稿をたったの4日間で書き上げました。その前年はクララとの結婚がようやく成立し、多くの歌曲の傑作群が作られた「歌曲の年」といわれています。交響曲の副題にある〈春〉という題名は、もともとシューマン自身によってつけられていたものの、のちに取り去られていますが、シューマンが喜びとともに描いた春の交響的な姿をどうぞご覧ください。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 316 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2009年8月 |
価格 | ¥700+税 |
映画「アマデウス」の冒頭でも印象的に使われていた、モーツァルトの交響曲第25番ト短調が日譜ラインナップに新たに登場しました。同じト短調の交響曲第40番と絡めて小ト短調とも呼ばれるこの交響曲は、モーツァルトが17歳だった1773年にザルツブルクで作曲された交響曲です。
冒頭の有名なシンコペーションのリズムに始まる思い切った楽想、少ない素材から多彩な音楽を引き出す手法は、まさしく天才だけが書くことができる音楽でしょう。17歳とはいえ、既に多くの大人にも及びつかない希有な世界を手にしていたモーツァルトの才能には改めて驚かされるばかりです。
この、若きモーツァルトの代表作とも言えそうな交響曲をわかりやすく、しかし本質をつかんだ文章で解説してくれるのは浜田滋郎先生。わかりやすさで大好評の浜田節が、モーツァルトのこのシンプルながら深い世界を持った交響曲と幸せな出会いを果たしました!
スコアの見た目もシンプルな曲なので、もうオーケストラスコアを十分読み慣れた方は勿論、これからはじめて挑戦してみたい方にも自信を持ってオススメできる内容です。是非お買い求めください!
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 青島広志 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 300 |
版型 | A5 / 152頁 |
発売 | 2008年4月 |
価格 | ¥1400+税 |
7曲あるシベリウスの交響曲の中でももっとも人気の高い「第2番」の登場です。
広大な自然に身を置いているかのような情景から始まるこの交響曲は、35歳のシベリウスが書き上げたものです。まさに作曲家としての熟成が始まった時期で、どの瞬間にもシベリウスの個性が発揮され、彼ならではのシンプルでありながらも奥行きの深い音楽を心ゆくまで堪能できます。特に、執拗に上り下りの音階が繰り返される終楽章は、オーケストラ書法を得意としたシベリウスの面目躍如たる音楽。オーケストラの重量感で奏でられるフレーズが、圧倒的な説得力をもって胸に迫ってきます。楽譜を見た方は、聴いた印象とは違って整然と計画された楽譜に驚くかもしれません。
ぜひ楽譜を手にとって、この曲がひときわ強い支持を集めている理由をたしかめてみませんか?
composer | Kalinnikov, Vasily Sergeyevich |
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作曲家 | カリンニコフ |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 383 |
版型 | A5 / 207頁 |
発売 | 2019年3月 |
価格 | ¥2000+税 |
ロシアの作曲家カリンニコフの2つの交響曲のうち、圧倒的に人気が高いのは〈第1番〉ですが、この〈交響曲第2番〉は、全曲にわたってしっかりと組み上げられた力強い作品であると共に、民謡調の旋律により彩られ、一度聴いたらすぐに覚えて口ずさめるような魅力を具えており、創意工夫の高さと仕上げの良さは〈第1番〉にむしろ優ると、玄人筋からは評価されています。当社既刊の〈第1番〉と併せて、広く知られてよい価値を有する作品であり、夭逝の天才カリンニコフの真価を知るためには必聴の曲と言っても過言ではありません。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 314 |
版型 | A5 / 120頁 |
発売 | 1996年7月 |
価格 | ¥1200+税 |
composer | Mahler, Gustav |
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作曲家 | マーラー |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 391 |
版型 | A5 / 207頁 |
発売 | 2019年12月 |
価格 | ¥2000+税 |
マーラーの〈交響曲第2番〉は、1888年から’94年にかけて作曲され、1895年に作曲者指揮ベルリン・フィルの演奏により初演されました。〈復活〉の標題は、マーラー自身が付けたものではなく、第5楽章で歌われるクロプシュトックの詩に由来します。第1楽章で生と死を問い、第2~4楽章の回想、苦悩、希望を経て、第5楽章で「生きるために死ぬ」と歌う永遠の主題が、合唱と大編成の管弦楽によって壮大に奏されます。マーラーが生涯を通じて追求した「生と死」についての思索が織り込まれた大作です。
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 青島広志 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 318 |
版型 | A5 / 244頁 |
発売 | 2009年8月 |
価格 | ¥2000+税 |
ラフマニノフの作曲家としての名声を不動のものにした交響曲第2番が日譜ラインナップに登場です!
ピアニストとしても華々しく活躍していたラフマニノフの作品といえば、映画やテレビでも頻繁に使われているピアノ協奏曲や種々のピアノ独奏作品が特に有名ですが、オーケストラのための作品も「交響詩『死の島』」、「交響的舞曲」などが人気でよく取り上げられています。そんな彼のオーケストラ作品の中でも特に人気が高いのがこの交響曲2番と言えるでしょう。
演奏時間がおよそ50分にも及ぶ大交響曲ですが、ラフマニノフはこの曲が長大だからといっても、決して大味でには仕上げていません。大きな構造を支えるだけの骨太な主題設定は勿論ありますが、同時に、ピアノ曲でラフマニノフが見せるような緻密な細部へのこだわりが全曲を貫いています。
長いのに非常に緻密。そんなこの曲の全体像を聴くだけで把握するのは決して簡単ではありませんが、日譜のスコアを手元に置いていただければ大丈夫。音楽を目から補うことで、ラフマニノフがこの曲でいかに細部まで工夫を加えているかがわかるでしょう。青島広志先生によるわかりやすい解説も、作曲上の秘密を探るのにはうってつけ。
スケールの大きい序奏、ラフマニノフの代名詞とも言える感動的な揺れるメロディ、オーケストラの機能を十全に引き出した魅力的なアレグロ・・・。どの楽章も、青島先生の解説があれば魅力の理由が見えてくるでしょう。
ラフマニノフの交響曲2番をより身近に楽しむためには最適の1冊です。是非お手許にどうぞ。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 396 |
版型 | A5 / 40頁 |
発売 | 2021年3月 |
価格 | ¥800+税 |
〈交響曲第31番〉KV 297は、モーツァルト22歳の1778年に書かれました。パリのコンセール・スピリテュエルという演奏会シリーズで初演されたことから、「パリ」の愛称で親しまれています。モーツァルトの交響曲の中でクラリネットが使用された初めての作品であり、マンハイムで大編成のオーケストラに触れた経験を活かし、派手好きなパリの聴衆の好みに合わせて書かれたと言われ、明るく壮麗な音楽が展開されます。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 菅野泰彦 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 324 |
版型 | A5 / 80頁 |
発売 | 2010年12月 |
価格 | ¥800+税 |
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 375 |
版型 | A5 / 206頁 |
発売 | 2017年10月 |
価格 | ¥2000+税 |
ラフマニノフの〈交響曲 第3番〉は、1935〜36年、ロシア革命を機に故国からアメリカへ渡っていた作曲家がさらに西欧へと移り住んだ時期に作曲されました。〈ピアノ協奏曲 第2番〉や〈交響曲 第2番〉といったロシア時代の若々しくロマンティックな作風の印象が強いラフマニノフですが、多忙な演奏家活動を経て60代で作曲されたこの〈交響曲 第3番〉では、そうした叙情性にはさらに円熟味が加わり、年月ゆえの風格を感じさせるかのようです。作曲家本人も深い愛着をもっていたという、ラフマニノフの作曲活動の集大成ともいうべき一曲をどうぞお楽しみください。
composer | Saint-Saens, Camille |
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作曲家 | サン=サーンス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 267 |
版型 | A5 / 184頁 |
発売 | 2003年5月 |
価格 | ¥1600+税 |
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 菅野泰彦 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 311 |
版型 | A5 / 168頁 |
発売 | 2011年3月 |
価格 | ¥1500+税 |
ブラームスの交響曲第3番 作品90が日譜ラインナップに新たに加わりました!1883年に作曲されたこの曲は、ブラームスの他の3つの交響曲に比べると規模こそ小さめながら、内容的にはグッと凝縮され、実験的な側面も垣間見られる充実した仕上がりとなっています。「のだめカンタービレ」でも紹介されていた、3楽章のハ短調の旋律の美しさが記憶に強く残っている方も多いのではないでしょうか?
菅野泰彦先生による、充実したわかりやすい解説とその英訳も見所の一つです。是非スコアと併せて解説もお楽しみください!
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 増田宏三 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 116 |
版型 | A5 / 192頁 |
発売 | 2005年10月 |
価格 | ¥1200+税 |
ベートーヴェンの英雄が登場です。意外な事に、これまで当社のラインナップに入っていなかった1曲でした。オーケストラファンにとってはお馴染みの曲です ね。ピアノファンにとっては「エロイカ変奏曲」の主題が4楽章に出てくる曲、と紹介しても良いかもしれません。今でも新鮮に響く、永遠の名曲です。是非お 手許に一冊!
composer | Schumann, Robert |
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作曲家 | シューマン |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 379 |
版型 | A5 / 181頁 |
発売 | 2018年12月 |
価格 | ¥1700+税 |
ロマン的な性格の強い歌曲や小品で知られるシューマンは、交響曲についても4つの作品を書き残しています。なかでも交響曲第3番は〈ライン〉の通称で知られており、その素材にはシューマンが愛用した妻クララの音形が用いられました。管弦楽法の面では熟達していなかったという評価も聞かれるシューマンですが、その楽器法をむしろ独自の個性と捉えれば、そこに新たな価値を見いだすこともできましょう。
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 18 |
版型 | A5 / 80頁 |
発売 | 1964年5月 |
価格 | ¥800+税 |
composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 16 |
版型 | A5 / 96頁 |
発売 | 2013年2月 |
価格 | ¥900+税 |
モーツァルトの後期交響曲はどれも傑作揃いですが、中でもこの〈ジュピター〉は壮大なスケールと輝かしく荘厳な曲想を具えていて、彼の天才が凝縮されています。リヒャルト・シュトラウスは、「ジュピター交響曲は私が聴いた音楽の中でもっとも偉大なものである。終曲のフーガを聴いたとき、私は天にいるかの思いがした…」と称賛しました。バロック後期から古典派への橋渡し的な意味合いを持った作品でもあります。
composer | Tchaikovsky, Pyotr Il'yich |
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作曲家 | チャイコフスキー |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 128 |
版型 | A5 / 214頁 |
発売 | 2004年12月 |
価格 | ¥1500+税 |
チャイコフスキーの3大交響曲がついに揃います!6番、5番に続いて4番の登場です!チャイコフスキー自身がこの曲を「もっとも愛している」と言いながら書き上げたと言う、あの名曲がいま、目の前に!大作曲家のアイディアが詰まった名交響曲をお楽しみ下さい!
composer | Brahms, Johannes |
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作曲家 | ブラームス |
解説者 | 菅野泰彦 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 312 |
版型 | A5 / 212頁 |
発売 | 2012年1月 |
価格 | ¥1600+税 |
ブラームスの最後の交響曲、そしてブラームスが生涯で最後に聞いた自作品だと言われる第4番の交響曲が日譜に登場。これでブラームスの全4曲の交響曲が日譜でお買い求め頂けるようになりました。
新たに書き下ろされた美しい浄書の譜面は、ブラームスが音符で創り上げた音楽世界を的確に、整然と伝えてくれるでしょう。今日でも頻繁に演奏される名作です。真新しい楽譜と共に新鮮な気持ちで接してみるのも良いかも知れませんね。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 315 |
版型 | A5 / 136頁 |
発売 | 2009年11月 |
価格 | ¥1200+税 |
シューマンが"eine griechisch schlanke Maid zwischen zwei Nordlandriesen"(2人の北欧の巨人に挟まれたギリシアのほっそりした乙女)と評した、ベートーヴェンの交響曲第4番ロ長調が日譜に登場しました。
2人の巨人こと第3番(英雄、エロイカ)と第5番(運命)に比べるとたしかに知名度では劣る感のあるこの第4番ですが、だからといって曲がつまらないわけではありません。
緊張と深遠さを湛え、新しい時代を切り開いたとさえ思える序奏と、モーツァルトのジュピター交響曲を連想させる音型に続く、軽快で風通しの良い第1主題、第2主題で繰り広げられる1小節ずれたカノン、奥行きを自在に変えていくオーケストレーションの立体感など、第1楽章を1度聴いてみるだけでも、この曲を魅力的に感じる人は多いはず。
その後に続く楽章も、オーケストラが呼吸しているかのような自在で多様な変化が目白押しで、耳を飽きさせません。実際、音楽家の中にも最も好きなベートーヴェンの交響曲としてこの第4番を挙げる人がいるくらいです。
少しマイナーだけど魅力的な存在のこの第4番、楽譜を見て音符を追ってみると、別の面白さが浮かび上がってくるかも知れませんよ。
◎本書解説文:石田一志
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 32 |
版型 | A5 / 144頁 |
発売 | 1964年7月 |
価格 | ¥1000+税 |
冒頭の音型が「運命が扉を叩く音だ」とベートーヴェンが言ったとか言わないとか、真偽はさておき、日本で「運命」として広く知られ、全てのクラシック音楽の真ん中に位置しているかのように扱われているこの交響曲は、実に多くの扉を開いた作品でもあります。ベートーヴェンの中期の作風、ソナタ形式の完成、交響曲で初となるピッコロ、コントラファゴットトロンボーンの使用、そしてもしかするとロマン派音楽への扉も。西洋音楽史においても非常に重要な作品であることは否めません。 ですから演奏も録音も当然膨大な数にのぼり、「名演」論議も尽きる事を知らないようですが、そういう曲だからこそ、これまで聴いた演奏の記憶から離れて、もともとのベートーヴェンの楽譜と今一度直接向き合ってみませんか? きっと新たな発見があるでしょうし、これから接する演奏もより新鮮に聴こえるはず。そういった温故知新を教えてくれる、そんな位置にもこの交響曲は存在しているように思えます。
composer | Tchaikovsky, Pyotr Il'yich |
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作曲家 | チャイコフスキー |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 129 |
版型 | A5 / 244頁 |
発売 | 2003年5月 |
価格 | ¥1500+税 |
チャイコフスキーの交響曲第5番は、その豊かな抒情性により大変人気のある名曲です。日本のアマチュアオーケストラで最も頻繁に演奏される交響曲のひとつといえるでしょう。第一楽章に漂う哀愁、第二楽章のホルンやオーボエによるソロの天上的な美しさ、終楽章の劇的な推進力と、聴き手を退屈させない展開に満ちており、これから交響曲に入門する方にも取っ付きやすい一曲です。全楽章に循環する「運命の動機」の現れようなど、音だけでなくスコア上でもお手に取ってお楽しみ下さい。
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 緒方恵 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 359 |
版型 | A5 / 134頁 |
発売 | 2016年3月 |
価格 | ¥1500+税 |
シベリウスの〈交響曲第5番〉は、1915年、作曲者の生誕50周年を祝うコンサートに向けて作曲され、初演されました。後に二度の改訂を経て、1919年に完成稿に至ったこの交響曲は、1914年に勃発した第一次世界大戦、そして続く1917年のの祖国フィンランドの独立宣言、さらに翌1918年まで続いたフィンランド内戦と、作曲者シベリウスをとりまく動乱のなかで生まれました。〈交響曲第5番〉でのシベリウスの表現はしかしながら、そうした戦いよりはむしろ、人間それ以前の、生命や大地、自然の偉大さを賛えることへと向かいました。激動の時代のなかでシベリウスが捉えた、自然の厳しさ、そして美しさ、雄大さがみごとに描き出された一曲です。
composer | Mahler, Gustav |
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作曲家 | マーラー |
解説者 | 青島広志 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 329 |
版型 | A5 / 284頁 |
発売 | 2012年10月 |
価格 | ¥2200+税 |
この曲は、マーラーの交響曲の中でも人気が高い作品です。とりわけハープと弦楽による第4楽章アダージェットは、ルキノ・ヴィスコンティ監督映画〈ベニスに死す〉(1971)の中で使用されてからというもの、その耽美的な旋律が多くの人々をとらえ、テレビCMやBGMとしても広く使われるようになりました。ベートーヴェンを敬愛していたマーラーの「5番」ということもあり、「運命」の影響もうかがえます。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 71 |
版型 | A5 / 144頁 |
発売 | 1965年2月 |
価格 | ¥1000+税 |
第5番の交響曲「運命」と並行して作曲され、また同じ演奏会で初演された第6番の「田園」です。切ったら血が吹き出そうな第5番の凝縮された音楽に比べて、この第6番の音楽の、なんとゆるやかで晴れやかな事でしょうか。 いかめしい顔つきで全ての苦悩を音符に叩きつけているイメージの強いベートーヴェンですが、この6番のような柔和な音楽においても類まれな才能を発揮した事を忘れてはなりません。彼のロマンスのような側面の頂点に立つのがこの「田園交響曲」だと言うことも出来るでしょう。
composer | Tchaikovsky, Pyotr Il'yich |
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作曲家 | チャイコフスキー |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 130 |
版型 | A5 / 216頁 |
発売 | 1981年12月 |
価格 | ¥1500+税 |
チャイコフスキーの最後の交響曲〈悲愴〉は、その副題どおりの険しく悲歌的な終楽章が、初演のわずか9日後に訪れた作曲家自身の死のイメージと相まって、聴くものに鮮烈な印象を与える名曲です。老境の作家があたかも人生を振り返り、死すべき運命への葛藤から諦観に至るまでの心境を記したかのような楽想は、病死とされるチャイコフスキーの急逝にさえ様々な憶測をもたらしました。ffffからppppppまで、そのダイナミクスの振れ幅にも現れる作曲者の情念のありよう、ぜひ直にお手にとってご覧ください。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 青島広志 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 139 |
版型 | A5 / 176頁 |
発売 | 2007年9月 |
価格 | ¥1400+税 |
ドラマ「のだめカンタービレ」で全国的に知られるようになった「ベト7」が日譜ラインナップにも遂に登場です!
現在のように誰もが知る曲となったのは「のだめ」がきっかけでしたが、もともとクラシックファンの間でもこの曲の人気は高く、「のだめ」でも使われた第1楽章はもちろん、気品溢れる葬送行進曲とも言える第2楽章や、解放された疾走感が心地よい第4楽章がベートーヴェンの書いた音楽の中でも群を抜いた人気を集めていました。人によっては「運命」や「合唱付き」よりもこの7番の方が好き!と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このベートーヴェンの交響曲第7番の楽曲解説を書き下ろして下さったのは青島広志先生です。作曲家としての視点を交えつつ、わかりやすく曲の魅力のヒミツを解き明かしてくれています。この曲をもっと深く知りたいと言う方、是非日譜版の「ベト7」を手に取って下さい!
composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 緒方恵 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 360 |
版型 | A5 / 74頁 |
発売 | 2015年11月 |
価格 | ¥1300+税 |
シベリウス最後の交響曲となった〈交響曲第7番〉は、シベリウスの最高傑作と称されることもある、崇高な響きをもった名作です。1924年に初演されたこの曲は、交響曲の名を冠しながらも単一楽章からなっており、当初は〈交響幻想曲(ファンタジア・シンフォニカ)〉という名で発表されました。シベリウスの出発点となったフィンランドの民族主義の響きを残しながらも、本作で彼の表現はさらにその先の抽象的な自然や宇宙へと昇華されています。シベリウスの内なる精神性を音によって体現した大作をお楽しみください。
composer | Mahler, Gustav |
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作曲家 | マーラー |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 516 |
版型 | A5 / 257頁 |
発売 | 2024年3月 |
価格 | ¥2700+税 |
マーラーの〈交響曲第7番〉は、彼が夏を過ごしたヴェルター湖畔の自然からインスピレーションを得て作曲されたと言われます。5つの楽章から成り、第3楽章スケルツォを中心に、「夜曲」と名付けられた第2楽章と第4楽章、その両端に第1楽章と第5楽章が対称的に配置されていますが、一貫した標題はありません。テナーホルン、マンドリン、ギター、銅鑼、カウベルなど様々な楽器を駆使し、多彩な演奏法も採り入れた円熟期の作品です。
composer | Schubert, Franz |
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作曲家 | シューベルト |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 24 |
版型 | A5 / 72頁 |
発売 | 1964年6月 |
価格 | ¥700+税 |
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 青島広志 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 140 |
版型 | A5 / 120頁 |
発売 | 2008年7月 |
価格 | ¥1100+税 |
ベートーヴェンの第8交響曲が日譜に登場です!
この交響曲は、のだめカンタービレで一気に知名度が増した7番とともに初演されたました。ロマン派への道を開きつつあったベートーヴェンは、この作品では古典回帰を志向し、彼の初期の交響曲のような簡潔な佇まいすら見せています。一説によるよるとベートーヴェン自身がもっとも気に入っていた交響曲でもあるらしく、彼のオーケストラ曲の変遷を知る上でも欠かすことの出来ない重要な存在です。
テレビでもお馴染みの作曲家、青島広志先生による丁寧な解説文も本書の魅力の一つ。是非お手許において、じっくりと作品の秘密に迫って下さい!
composer | Dvorak, Antonin |
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作曲家 | ドヴォルジャーク |
解説者 | 石原真 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 356 |
版型 | A5 / 142頁 |
発売 | 2016年2月 |
価格 | ¥1500+税 |
1889年、ドヴォルザークが48歳のときに作曲した〈交響曲第8番〉は、同氏の代表作というべき〈新世界〉に次いで広く知られています。晴れ晴れとした明るい曲調は、ドヴォルザークの故郷であるボヘミアを思わせる響きと相まって、聴くものに豊かな田園的情緒を感じさせてくれます。アマチュア・オーケストラのレパートリーとしても人気のある〈交響曲第8番〉は、クラシック音楽入門にも最適な一曲です。近年では珍しくなった手書き浄書譜の味わいとともにお楽しみください。
composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 声楽・合唱曲 |
品番 | 100 |
版型 | B6 / 306頁 |
発売 | 1965年6月 |
価格 | ¥1500+税 |
composer | Dvorak, Antonin |
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作曲家 | ドヴォルジャーク |
解説者 | 岡本種穂 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 36 |
版型 | B6 / 168頁 |
発売 | 1964年8月 |
価格 | ¥900+税 |
1892年にニューヨーク国民音楽院に招かれたチェコの作曲家ドヴォルザークが、この年から翌年にかけて作曲したのがこの「新世界より」です。つまり「新世界」とはアメリカの事。現在のように飛行機もない時代に、ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸との間には、想像を絶する物理的・文化的な隔たりがあったことでしょう。そんな新しい世界に身を投じたドヴォルザークが、アメリカ大陸の精神に則った旋律による作品を書こうとして生まれたのがこの交響曲、というわけです。 「家路」の愛称でも親しまれる第2楽章の哀愁を帯びた旋律は、日本の小学生にまで広く知られるようになっていますし、その他の楽章にも一度聴いただけで覚えてしまえそうな印象的な旋律が溢れたこの曲は、世界中で愛されています。今や単にアメリカからヨーロッパに向けて出された音楽的なメッセージの枠を超えて、過去から受け継がれる音楽遺産の一部になっているとすら言えるのではないでしょうか。 しかし魅力は旋律だけに留まりません。ドヴォルザーク一流の楽器法や交響曲としての音楽形式など、楽譜と向き合うことでよく見えてくる魅力をまだまだたくさん備えているのが、この曲が「名曲」として上位に数えられる所以ではないでしょうか。日譜版のミニチュアスコアで、この曲の多角的な魅力に触れて下さい!
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 385 |
版型 | A5 / 243頁 |
発売 | 2021年7月 |
価格 | ¥2200+税 |
1897年にグラズノフによる指揮で初演されるも、この初演は大失敗に終わりました。失敗の理由は指揮者によるところなどと言われますが、このことから深い自己嫌悪、鬱状態に陥り、再び作曲がてきるようになるには数年を要したといいます。このような経緯からラフマニノフはこの作品の再演を禁じました。しかし彼の死後、ピアノ編曲版と唯一残されていたパート譜からスコアが再編され、世に広まるようになった作品です。
composer | Haydn, Franz Joseph |
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作曲家 | ハイドン |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 509 |
版型 | A5 / 64頁 |
発売 | 2023年4月 |
価格 | ¥1000+税 |
ドイツ人のハイドンがエステルハージ家での奉公を終えてイギリスに演奏旅行をした際に発表した12の交響曲の一つ。第2楽章の伴奏のリズムがあたかも時計のカチカチ音を思わせるところからついたこの題名は、ハイドンがつけたものでないものの、曲の性格をうまくとらえ、親しみやすいものにしています。その一方で、策士ハイドンは曲のいたるところに「ふつうならこうするべきところで、教養のある皆さんはもちろんご存じと思いますが、じつは!」というような驚きの仕掛けを用意しています。解説ではそういったハイドンの熟練の工夫をわかりやすく紐解いています。
composer | Tchaikovsky, Pyotr Il'yich |
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作曲家 | チャイコフスキー |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 338 |
版型 | A5 / 160頁 |
発売 | 2013年9月 |
価格 | ¥1500+税 |
チャイコフスキーにとって初めての交響曲は、その〈冬の日の幻想〉という標題から連想されるように、ロシアの厳しい冬の印象をたたえ、第一楽章は哀愁漂う民謡風の主題から始まります。第二楽章の甘く叙情的な旋律や、アレグロ楽章での劇的な表現からは、後の名曲の数々に通じる深いロマンティシズムと、北国ロシアの異国情緒が感じられます。チャイコフスキーの交響曲の原点といえる本作、ぜひ楽譜をお手にとってお楽しみください。
composer | Schubert, Franz |
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作曲家 | シューベルト |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 511 |
版型 | A5 / 70頁 |
発売 | 2022年9月 |
価格 | ¥1200+税 |
composer | Hindemith,paul |
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作曲家 | ヒンデミット |
解説者 | 江藤光紀 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 388 |
版型 | A5 / 90頁 |
発売 | 2019年4月 |
価格 | ¥1500+税 |
交響曲〈画家マティス〉は、ヒンデミットの代表作であると共に、彼の創作の転機を画した作品です。芸術創作と社会との板挟みになった芸術家の葛藤をテーマにしており、同名のオペラと並行して作曲、1934年に初演され大成功を収めました。各楽章は、画家マティスことマティアス・グリューネヴァルトの〈イーゼンハイムの祭壇画〉に含まれるパネルと関係づけられています。作曲者は標題音楽ではないとしながらも、「絵を見ている時と同じ心的状態を生み出すことを目指した」と述べています。モダンな空気感を湛えた幻想的な音楽を、本スコアと共にお楽しみ下さい。
composer | Mendelssohn, Felix |
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作曲家 | メンデルスゾーン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 143 |
版型 | A5 / 120頁 |
発売 | 2007年9月 |
価格 | ¥1000+税 |
メンデルスゾーンの交響曲の中で最も人気の高い第4番《イタリア》が見やすいA5サイズでリニューアル出版されました。
人気の理由は、何と言っても1楽章の軽やかな華やかさにあるのではないでしょうか。聴くだけで元気の出そうな音楽で、テレビのBGMにもよく使われています。ですが、魅力的なのは1楽章ばかりではありません。淡々としたリズムの上に哀愁を帯びた深みのある旋律を奏でる2楽章、優雅な旋律美が魅力の3楽章、イタリアの速い舞曲であるサルタレッロのリズムを基調とした、スピード感に溢れた4楽章、いずれもがメンデルスゾーンの作曲家としての確かな技量を示していて、聴くものを飽きさせません。
「メンコン」ことヴァイオリン協奏曲や無言歌集だけがメンデルスゾーンではありません。是非1冊、お手許に置いてみませんか?
composer | Rachmaninov, Sergey |
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作曲家 | ラフマニノフ |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 386 |
版型 | A5 / 148頁 |
発売 | 2019年3月 |
価格 | ¥1600+税 |
ラフマニノフ最後の作品〈交響的舞曲〉は、渡米後の1940年ニューヨークで作曲され、翌年オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によって初演されました。舞踏的な性格を持つ3楽章からなり、バレエ化を想定していたと言われる通り、全曲を通して躍動感に溢れ、自作からの引用やグレゴリオ聖歌の旋律を随所に織り込みながら展開します。ラフマニノフの作曲家人生の集大成とも言うべき傑作です。
composer | Prokofiev, Sergey Sergeevich |
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作曲家 | プロコフィエフ |
解説者 | 西尾洋 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 395 |
版型 | A5 / 66頁 |
発売 | 2019年11月 |
価格 | ¥1000+税 |
プロコフィエフの〈古典交響曲〉は1917年、彼が27歳のときに作曲されました。新古典主義の方向性を持った作曲家の一人であったプロコフィエフは、もしハイドンが現代に生きていたら書いたであろうという発想により、ハイドンの音楽から古典という枠組みを借り、しかし古典の単なる様式、形式模倣ではなく、諧謔、批判、ユーモアの精神を受け継ぎ、自らの語法で作曲を試みました。機知に富んだアイディアが随所に織り込まれ、簡潔明瞭な様式美、軽妙洒脱な曲想が魅力の作品です。
composer | Berlioz, Hector |
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作曲家 | ベルリオーズ |
解説者 | 高橋淳 |
ジャンル | 交響曲 |
品番 | 66 |
版型 | B6 / 240頁 |
発売 | 1965年1月 |
価格 | ¥1300+税 |
ベルリオーズといえば幻想交響曲!というくらいに有名なのこの曲は、また曲にまつわるエピソードでもよく知られていますね。作曲の前年に女優ハリエット・スミスソンに恋したが実らず、何度も自殺しようと思ったとか、アヘンを飲んだ深い昏睡状態で見た夢が「幻想」のもとになっているとか、「固定観念Idee fix」と呼ばれる旋律が交響曲中で何度も繰り返し登場するとか。コル・レーニョ奏法と言われる、弦楽器を弓の弦ではなく弓の背中の部分で演奏する奏法を用いているから、今日でも奏者が嫌がってこの曲を演奏するときには安い弓と楽器を持ってきているとか、どんどん出てきます。 多くのエピソードが出てくるのは、それだけこの曲が広く知られている証左でもあるでしょう。ベルリオーズの見た常ならぬ幻想を、見やすい日譜のスコアで追体験してみませんか?