1976年の初版から約30年。2007年4月にリニューアルして再登場したニチフ版トロヴァトーレ!
この作品は、ヴェルディ39歳の、まさしく作曲家として円熟の境地を切り拓こうとしている時期に書かれた大人気オペラ作品です。オペラの舞台はスペイン。スペインの熱い情熱を凝縮したような濃密な音楽が、作曲から150年を経た私たちの感情をも激しく揺さぶります。
本版はオペラの名場面から特に4カ所の聞き所を抜粋しました。特に3曲目に収められている「ジプシー達の合唱」は、テレビでも使われる事が多い音楽なので、耳にした事のある人も多いのでは?
「アンヴィル・コーラス(鉄の合唱)」としても有名なこの曲は、ジプシー達が鉄床で鉄を鍛えながら陽気に合唱する場面の音楽。力強い音の奔流が溢れ出ています。その他の曲も、随所にスペインを思わせる濃厚な表現がたっぷりと織り込まれています。
劇場音楽作家としてのヴェルディの魅力を再認識できる1冊です!
オペラ王ヴェルディの作品の中でも特に広く知られた「アイーダの大行進曲」がリニューアルされました!解説は、オペラ研究家として著名な田島容子氏に新た にお願いしています。折しも現在はドイツワールドカップ開催の真っ最中!テレビのBGMとしてこの曲を耳にしない日はない!といった雰囲気で世界中が沸き 立っています!楽譜の中でワールドカップの余韻に浸ってみませんか?手に取りやすいお手頃価格での登場です。
ヴェルディの歌劇《椿姫》から第1幕への前奏曲が新登場です。ヴィオレッタとアルフレッドの愛を描いたこのオペラで最も有名なのは、コンサートでも盛んに演奏されている「乾杯の歌」ですが、切ないヴァイオリンのアンサンブルから始まるこの第1幕への前奏曲もどこかで耳にした事のある人は多いのではないでしょうか。
わずか50小節強のコンパクトな作品ですが、ヴェルディ一流のシンプルで美しい和声とメロディの美しさで聴く人に強い印象を残し、これから始まるオペラの幕開けを告げます。
楽譜の見た目もシンプルで、クラリネットが移調のないC管なので、スコアを読めるようになりたいけれどどの曲から始めたら良いかわからない、というお客様への最初の一冊としてもお勧め出来ます。
解説は、わかりやすく楽しいと大好評の濱田滋郎先生。なんと英語訳もついています。