composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 85 |
版型 | B6 / 40頁 |
発売 | 2009年8月 |
価格 | ¥500+税 |
「挨拶」などとニックネームがついているならハイドンの曲?と思いきや、この曲はベートーヴェンの筆によるものです。序盤に出てくるメロディのやりとりが、まるで挨拶しあっているかのようで親しみやすかったことから来たニックネームのようですが、たしかにベートーヴェンのトレードマークともいえる生真面目さよりはハイドンやモーツァルトのような軽やかな筆致が心地よい曲だと言えるかもしれません。
現在では「弦楽四重奏曲 第2番」とされているこの曲ですが、実は作曲の順番は複雑な事情があって、まず1798年に現在第3番と呼ばれるニ長調が、そして1799年には現在の第1番が、そして1800年にこの第2番が完成しています。そしてその後、出版に際して現在の順番が定められています。
30歳となり筆力にも磨きがかかり、いよいよ先人たちの影響を抜け出してベートーヴェン独自の語法を確立しつつあった頃の、生き生きとした音楽です。楽しげな中にも随所に彼の工夫が垣間見えます。日譜の楽譜でこの音楽をお楽しみください。