composer | Sibelius, Jean |
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作曲家 | シベリウス |
解説者 | 大束省三 |
ジャンル | 管弦楽曲 ピアノ曲 |
品番 | 301 |
版型 | A5 / 32頁 |
発売 | 2008年3月 |
価格 | ¥400+税 |
浮遊感ただよう旋律と和音が魅力的なシベリウスの小品が日譜に登場しました!
「ワルツ」と聞くとヨハン・シュトラウス父子のように華やかな雰囲気を持ったワルツ思い起こす人が多いかもしれませんが、このシベリウスのワルツでは冒頭からとらえどころのない不思議な和音が聞こえてきて、ずっと決定的な安定感が来る事を避けているかのようです。どんどん繰り返される小さな転調が収まって、やっと「普通の」舞踏会らしい雰囲気になってきたかと思ったら、いつの間にか曲は激情の渦巻く世界へ。そして最後には冒頭のワルツが穏やかに響いて、まるで今までの白昼夢から醒めたかのように曲を閉じます。
小品とは言え、一筋縄ではいかないシベリウスの作風が濃縮されていると言えるでしょう。一風変わった曲想は一度耳にすると心を捉えて離さなくなるかもしれません。数々のオーケストラのCDでカップリング曲として収録されているので、もしかすると「フィンランディア」よりも耳にする機会が多い曲かもしれませんね。
原曲のオーケストラ版はもちろん、シベリウス自身によるピアノ編曲版の楽譜も収録しましたので、身近にシベリウスの浮遊感を楽しんでいただく事も可能ですし、さらには北欧音楽の第一人者である大束省三先生の解説もついています。一気に資料が揃ってしまう日譜版「悲しきワルツ」。是非お買い求め下さい!