composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 協奏曲 |
品番 | 166 |
版型 | A5 / 141頁 |
発売 | 2013年7月 |
価格 | ¥1300+税 |
1805-06年にかけて作曲されたベートーヴェンの《ピアノ協奏曲 第4番》は、1807年の非公開初演を経た翌年12月22日、作曲者自身のピアノ独奏により、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にて公開初演されました。当時、徐々に聴力を失いつつあったベートーヴェンにとって、この公開初演は人前でピアノ協奏曲を弾く最後の機会であったといいます。
1808年12月22日のコンサートでは他に、《交響曲第5番「運命」》や《交響曲第6番「田園」》も同時初演されました。このピアノ協奏曲第4番の冒頭では、有名な「運命の動機」を連想させるピアノ独奏の同音連打が現れます。当時の作曲者のアイディアに思いを馳せながら鑑賞するのもまた面白いものです。日譜のスコアでは、ベートーヴェン自身の手によるカデンツァも巻末に掲載しています。