composer | Beethoven, Ludwig van |
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作曲家 | ベートーヴェン |
解説者 | 稲田泰 |
ジャンル | 室内楽 |
品番 | 167 |
版型 | B6 / 48頁 |
発売 | 2009年8月 |
価格 | ¥600+税 |
第2楽章の雰囲気を当時の聴衆が怖がったからとか、シェークスピアの劇のための音楽を転用したからだとか、「幽霊」とこの曲が呼ばれるようになった経緯には諸説ありますが、未だにこの由来ははっきりしていません。
しかし、40歳を目前としたベートーヴェンのこの作品は現在でもピアノ三重奏曲のレパートリーとしてしばしば取り上げられる充実した作品である事には間違いありません。冒頭に示される音階の主題が、様々に形を変えながら全曲を支配していきます。まさに作曲技法が冴え渡っていた時期の作品と言うべきほかない充実ぶりです。本書では稲田泰氏がベートーヴェンの作曲技法についてわかりやすく解説で説明を加えてくれています。
「主題の展開」とは?「作曲の技法ってどういうものなの?」と疑問をお持ちの方にとっては格好の素材となるでしょう。
主にベートーヴェン頃の時代までは、チェロが高音域を演奏する場合に、ト音記号をわざとオクターブ高く表記する習慣がありました。この曲の中でもベートーヴェンが当時の習慣に従って表記している箇所が複数あります。スコアの読み方を練習している方も、この曲で一度当時の慣習を知っておくとよいかもしれませんよ。