composer | Mozart, Wolfgang Amadeus |
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作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス |
解説者 | 濱田滋郎 |
ジャンル | オペラ |
品番 | 389 |
版型 | B5 / 41頁 |
発売 | 2019年10月 |
価格 | ¥800+税 |
〈後宮からの逃走〉は、モーツァルトがウィーンに居を移し自由を謳歌するとともに、結婚相手となるコンスタンツェと交際を進めていた溌剌とした青春時代の作品です。イタリア語によるオペラがまだ幅を利かせていた当時、モーツァルトが、より本格的なジンクシュピール(歌芝居)すなわちドイツ語オペラとして書き上げた最初の傑作で、物語はトルコの海辺にある太守の宮殿を舞台とし、主人公の若者が自分の婚約者を彼女が囚われているトルコの後宮から救い出し、共に逃げようとするものです。軽快で華やかな序曲は、コンサートの曲目として人気が高く、しばしば演奏されます。管弦楽にピッコロ、バス・ドラム、トライアングル、シンバルが含まれるのは、18世紀頃ウィーンでもよく聴かれたというトルコ軍楽の響きに因んでいると言われます。