composer | Ketelbey, Albert William |
---|---|
作曲家 | ケテルビー |
解説者 | 溝部国光 |
ジャンル | 管弦楽曲 |
品番 | 202 |
版型 | A5 / 56頁 |
発売 | 2015年4月 |
価格 | ¥600+税 |
音楽の観賞用教材として人気を誇った「ペルシアの市場にて」がリニューアル出版されました。
作曲者のケテルビーは、1875年にイギリス・バーミンガムに生まれ、11歳で作曲した〈ピアノソナタ〉がエルガーに絶賛されるなど、早熟な才能を示しました。その後も音楽の研鑽を続け、ピアニストとしてデビューも果たしましたが、その後はオペラ劇場の音楽監督やレコード会社のディレクター、楽譜出版社の編集部長などの職歴を積み重ね、晩年はワイト島へ移り住んでビリヤードに興じる静かな晩年を過ごし、84歳で没した異色の経歴の持ち主です。現在知られている作品はこの〈ペルシアの市場にて〉のみと言っても良いような状況ですが、ケテルビーは40歳を過ぎてからこの作品を含む大衆的な作品を数多く残しています。
こうした経歴と作品が関係があるのかどうかはさておき、この作品は他の作曲家なら書かないような野趣に溢れた、ある種の型破りな雰囲気が魅力の作品です。長年観賞用教材として指定されていただけあって、まぶたにペルシアの情景が浮かんで来るような描写力も豊富。エキゾチズムに浸りたい方にはピッタリの1曲です。