日本楽譜出版社

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composer Beethoven, Ludwig van
作曲家 ベートーヴェン
解説者 溝部国光
ジャンル 室内楽
品番144
版型B6 / 64頁
発売2008年11月
価格¥500+税
構成:
  • 2 Vl, Va, Vc
内容:
  • I. Allegro
  • II. Allegretto vivace e sempre scherzando
  • III. Adagio molto e mesto
  • IV. Theme Russe, Allegro

ベートーヴェンの弦楽四重奏 第7番 (ラズモフスキー第1番)がコンピュータ浄書でリニューアルしました!

ベートーヴェンの弦楽四重奏16曲の中でも特に有名なこの曲は、当時ウィーンに駐在していたロシア大使、ラズモフスキー伯爵の以来によって作曲され、献呈されました。同時期には《ラズモフスキー第2番》《ラズモフスキー第3番》も作曲され、この3曲は《ラズモフスキー四重奏曲 Op.59》として1806年に出版されました。

その中でもこの第1番は全部で4楽章、約40分に及ぶ長い曲です。が、全編にわたって特徴的なメロディが溢れ、随所にベートーヴェンの工夫がこれでもか!とちりばめられています。当時としては破天荒とも言えるほどに革新的な長さですが、今でも頻繁に演奏されています。

第4楽章で使われているメロディはベートーヴェン自身が「Theme russe」つまり「ロシアの主題」と呼んだメロディで、ラズモフスキー伯爵の存在を意識して使われたメロディだと言われていますが、このロシアを感じさせるシンプルなメロディが、巧みな展開で堂々たる音楽内容へと変貌する様は、まさにベートーヴェンの真骨頂。
中期ベートーヴェンを代表する作品の一つです。是非楽譜と一緒にお楽しみ下さい。