 
                | composer | Mozart, Wolfgang Amadeus | 
|---|---|
| 作曲家 | モーツァルト, ヴォルフガング・アマデウス | 
| 解説者 | 岡本種穂 | 
| ジャンル | 管弦楽曲 オペラ | 
| 品番 | 52 | 
| 版型 | A5 / 32頁 | 
| 発売 | 1969年8月 | 
| 価格 | ¥600+税 | 
                
                    モーツァルトのこのオペラを知らない限りは、イタリア語で「ドン・ジョバンニ」と言われてもピンと来ないかも知れませんが、スペイン語で言い換えて「ドン・ファン」と言ってみたらどうでしょう?一気に「ピン」と来る単語に早変わりしませんか?
のちにリヒャルト・シュトラウスにも交響詩「ドン・ファン」を書かせ、モーツァルトに「ドン・ジョバンニ」を書かせたスペインの伝説によると、ドン・ファンとはハンサムで金持ちで、おまけに色事師の男。このスペインの伝説が巡り巡って脚本家のダ・ポンテのもとにわたり、フィガロの結婚を既に作曲していたモーツァルトとの共同作業によってオペラ「ドン・ジョバンニ」は生まれ、初演から異例の大成功をおさめたようです。
そんなオペラの序曲としてモーツァルトが書いたのは、喜劇の幕開けとしては異例の、重々しい短調から始まる音楽。それがあるからこそ続く主部での爽快さが際立ちます。まさにモーツァルトの充実した天才を存分に味わえる作品です。日譜の読みやすいミニチュアスコアでお手もとにどうぞ。