composer Elgar, Edward
作曲家 エルガー
解説者 等松春夫
ジャンル 管弦楽曲
品番 299
版型 A5 / 112頁
発売 2009年2月
価格 ¥1200+税

編成:

3Fl(3=Picc), 3Ob(3=IH), 3Cl(3=BassCl), 3Fg(3=C-Fg), 4Hr, 3Tp, 3Tb, Tuba, Timp, B.D. Cym., S,D., Tri., Glock., 2 Hp, Vn I, Vn II, Va, Vc, Cb

内容:単一楽章

1904年、円熟味を増していた46歳のエルガー自身が指揮して初演した演奏会用序曲「南国にて」が日譜シリーズに加わりました!

日本での知名度が高い曲とは言い難いこの「南国にて」ですが、一度聴いてしまえば、まるで映画を見ているかのような鮮やかな場面の数々に彩られているこの序曲の虜になってしまう人も多いはず!


エルガーと言えば「愛の挨拶」のやさしいメロディ、「威風堂々」の気高いメロディを書く作曲家のイメージを抱いている人も多いと思いますが、「南国にて」でのエルガーは、オーケストラからきわめて豪華できらびやかな効果を引き出して、まるでリヒャルト・シュトラウスのドン・ファンのようにドラマティックに南国の印象を音楽にまとめ上げています

「南国」と聞くと、ハワイやタヒチなどを思い浮かべてしまうかもしれませんが、イギリス人であるエルガーが描いた南国は、1903年から翌年にかけて家族旅行で訪れた、フランス・ニースとイタリア・ジェノバの間に位置する海岸沿いの街、アラッシオ。この街の美しさから作曲のインスピレーションを受けたエルガーは、一瞬でこの曲を作曲。残りの作業は単に五線紙に音楽を書き下ろすだけだった、と後に述懐しています。

こうして生まれた曲ですから、どんどん変わっていく音の風景はつねに推進力に溢れ、20分前後かかるにもかかわらず、瞬く間に物語が展開していくような印象すらあります。数多いエルガーのオーケストラ作品の中でも、ひときわ親しみやすい作品と言ってもよいでしょう。

これまでこの曲を知らなかった人も、日譜のスコアとともに、エルガーの描いた南国を追体験してみませんか?